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■私はやっぱり助かりたい■
(東京都 20代女性)

 
 
 

こちらに通い始めてもう少しで丸2年になります。これまでの面接の回数は70回にのぼり、他の体験談を書かれた方と比較しても私の経過は長い方かもしれません。しかしこの2年間を振り返ると、私は確実に階段を一段一段登ってきたような気がします。その回復が認められてこのような体験談を書かせていただけることを大変光栄に思います。

 
 

私の自分との戦いは小学校高学年の頃まで遡ります。その頃から私は「いつか自分は破滅する」と漠然とながら思っていました。その後中学生の時に同級生から乱暴され、高校の時は毎日ひどい眠気に襲われ、不毛な日々を過ごしました。それでも何とか志望校に合格し、家を出て寮で生活するようになりました。毎日バイトに勉強にと忙しく過ごしていましたが、2年生になると私の気分はだんだん落ち込んでいき、夏休みの前には本気で「精神科にかかろうか」というところまできました。初めて精神科の門をくぐった時の絶望感は忘れられません。薬を服用しながら頑張りましたが状況は悪くなる一方でした。希死念慮が強まり、私はとにかく楽になりたい一心で大量服薬をし、入院する事になりました。その後復帰し、何とか同級生と同じ学年で卒業、国家試験も合格し、就職しますが、猛烈なだるさと自信のなさ、傷つきやすさで普通に生活しながら働く事は出来ませんでした。仕事が終わって帰宅すると簡単な食事と入浴を済ませ、13時間は眠らないと翌日の仕事が勤まりませんでした。そのうち昼休みも疲れて眠り、午後の仕事に遅刻までするようになりました。毎日毎日自分を責め、腕からたくさんの血を抜きました。今考えるととても恐ろしい事ですが、スーパーのナイロン袋いっぱいに抜いた事もありました。そんなことをしているうちにひどい貧血で立てなくなり、仕事を辞めることになりました。実家に戻って3ヶ月ほどは生きているのか死んでいるのかわからないほど眠り続けました。もう抜け殻のようでした。大嶋先生に初めて出会ったのはそれから半年後の事です。

それまで抑うつや自傷、自殺未遂、摂食障害、睡眠障害、離人症、転換症状など色んなことを経験しました。“多分これからも同じ事を繰り返して生きていくのだろう。そしていつかは自殺するしかなくなるのではないか?”と思っていたのです。でもその一方で“私はやっぱり助かりたい。でも生きていくからには絶対にこのつらさから抜け出さなくては”そんな気持ちである治療機関にかかることにしたのです。そこで紹介された相談室で、偶然担当の先生が急にお休みだったことからインテーク面接をしてくださったのが大嶋先生でした。先生は面接の終わりに「あなた、ものすごく怒っているよ。こんなに怒りがある人は珍しいよ。自慢していいよ!」とおっしゃいました。私はちっとも怒ってなんかいないのに怒っているだなんて一体どういうことだろうか?ずっとその事が気になっていました。翌週から別の先生が担当してくださり、1年弱カウンセリングを受け、だいぶ気持ちが落ち着いてきました。

その後しばらく日本を離れ、2年ほどしてから偶然に大嶋先生の講演をお聞きする機会があり、そこでお話を聞いているうちにまたカウンセリングを受けてみたいと思ったのです。
自分では以前と比べて確かに楽になったという自覚がありました。当時担当してくださった先生も本当に一生懸命やってくださったので、心理療法の限界というのはここまでで、後は自分の力で頑張って行かねばならないと思っていました。しかしその時点ではまだ疲れやすく、仕事を長く続けていける自信もなく、対人場面で若干苦労するという問題がありました。「私はきっと甘えているのだ。でもどこまで行けば私は1人立ちできるのだろう。治るっていうのはどういうことだろう。これが治っている状態なのだとすれば、誰か今の私見て『あなたは普通の人と何も変わらない。頑張って生きていけますよ』と太鼓判を押してくれないだろうか?」そんな気持ちで大嶋先生のところへ行きました。この時は自分にはそれほど問題がなく、すぐに済むだろうと思っていました。

 

 

どこか胡散臭さを感じていたFAPに私が本気で驚かされたのは、流産した時のことです。ものすごく悲しくて本当につらい気持ちで一杯でした。「きっとこの悲しい気持ちは何年も消える事は無いだろう」と思っていました。先生はいつもの通り「任しといて!」といいながらFAPを始めました。あんなに泣いたはずなのに、また涙がいっぱい出てきました。改めて自分は本当につらかったのだと思いました。ボーっとして、その日以来心の痛みというのはなくなったのです。何か自分がバカになってしまったような感じがしました。確かに私は流産し、悲しい思いをしましたが、もうその事を振り返っても、かわいい赤ちゃんを見ても悲しい気持ちはなくなったのです。もう流産した事を人に話しても全く悲しくありません。傷に触れても痛くないというのはこういうことなのだとはっきりわかるようになりました。

 
 
 

大変申し訳ないことですが、実は最近まで大嶋先生の事を全面的に信用していたわけではありませんでした。初回面接から現在まで先生は、毎回変わらず「大丈夫だから任しといて!!一生懸命やるからね!」と言ってくださいます。それによって、私は自分の問題の責任を先生と折半する事になり、心強くて大変うれしかったのですが、先生は口が上手そうだし、どのくらい本気で私の問題に取り組んでくれるかわからないと思っていました。

今もやっている事かわかりませんが、初めは“トラウマ全部取り”ということをしていて、私もやっていただきましたが「何だ全部なんていって取れてないじゃないか」と後になって思うこともあり、そのせいで信じられなくなったこともありました。

当初、自分はもっと早く済むと思っていたり、自分のつらさの核になっている部分が治っていないと感じられたりする事があったので「やっぱり私が思うような完治なんて無理なのではないか?先生は口だけなのではないか?長く通わせた方が先生の得だからではないか?」とまで考えることもありました。

言おうかどうしようかとても迷ったのですが、ある時思い切って、「効いている部分にはとても効果があるけど、ある部分に対しては効果が感じられない」ということを話しました。治療の段階なども含めて言うべき時を選んでいるのかもしれませんが、普段先生は治療の方針や見立てをあまり口にしないこともあり、そのことについて先生がちゃんと理解しているのかが私にはわからなかったからです。驚いたことに先生はちゃんとそのことに気が付いていました。しかも効いていない部分にどうやってアプローチしていくかという事を本気で考えていたことがわかったのです。諦めることなく今までの心理療法が成し得なかった領域へ挑戦してくださることが私には飛び上がるほどうれしいことでした。

私が通い続けることが出来たのは、もちろん資金面で家族のバックアップがあったということもありますが、私自身がどうしても良くなる事を諦められなかったので、大嶋先生に治療をしていただくことができて私は本当に幸運だったと思いました。

 
 
 

FAPは私が通い始めた時と比較してもだいぶ変化したように思います。初期は頭がボーっとするような感じでしたが、バージョンアップするに従い身体の色んな所が痛くなったりピクピク動いたり不思議なことが起こりました。それでも気のせいかもしれないと思っていたのですが、最新のものでは明らかに気のせいとはいえないほど自分の中で何かが起こっていることが実感できるようになりました。

しかし、一般的な心理療法と比較して、方法も理論も怪しさ100倍ですので誤解を招きやすいというデリケートさを持っていると思います。他人に話すと大抵信じてもらえず、家族や大切な友達からは猛反対に遭う事が予想されます。もちろん自らの判断で中断する人もいるでしょうし、悪くいう人もたくさんいるのではないかと思います。その事は大変残念に思いますが、それも仕方が無い事です。

私の体験談も信じてもらえるかはわかりませんが、とにかく先生は非常によく勉強していらっしゃると思います。それから他の多くの治療者があきらめてしまうようなことにも「絶対に何とかしたい」と思って取り組んでいらっしゃることが、元々の心理療法家としての適性と結びついて今のFAPの発展につながったのだと思います。そしておそらくこれからも発展し続けると思います。

 
 
 

私自身は非常に欲張りなので、もっともっと自分が望むような状態になりたいと思っています。だからこれからもここに通い続けると思いますが、治療としては一区切り付いた現在、気が付いていることをいくつか挙げたいと思います。

私はこれまで先を急ぎすぎるという傾向がありました。一度に色んなことをしようとしてしまうのです。未来のことまでもが待ちきれず、今すぐやらなくては気が済まなくなってしまうので、その度に失敗して挫折感を味わい、落ち込むということを繰り返していました。ある先生には「リセット症候群」と言われたことがありますが、現在の私は先のことを予定として置いたまま、今やるべきことを落ち着いてできるようになりました。

それからこれまで私は笑いながらも目の下の辺りの筋肉が動く事はありませんでした。初めはそのことに気が付いておらず、あとになって大嶋先生に指摘され、意識してみると顔全体が笑ってはいないことに気が付きました。つまり“固まった笑い”だったのですが、最近は顔全体がちゃんと動くようになり、本当の笑顔というものを手に入れたような気がします。

また、私は自分のことを大変傷つきやすい人間だと思っていました。人の言葉や態度でいちいち傷ついていているので、FAPできれいに治療したとしても、多分何かに傷つく度にここに通い続けなくてはならないだろうと思っていました。

でも最近は人に何か言われても平気になってきたのです。以前であれば気にするような事でもなんとも思わないのです。聞き流せるとはこういうことなのかと知りました。

でも世の中には同じ事を言われても傷つく人とそうでない人がいます。それは何故なのかなと思っていました。そのことを話したら先生は「人によって傷つけられるのではなくて、自分の元々持つ傷が人の言葉や態度によって反応しているだけなのだ」というようなことをおっしゃったのです。“そうかもしれない。私の心は傷だらけだったからいちいち反応して疲れていたんだ”と納得しました。だから傷が少なくなった私は人によって傷つけられるような感じを受けなくなってきたのだとわかりました。

 
 
  自分のこれまでを振り返ってみると、本当によくもここまでありとあらゆる精神症状を体験したものだと驚いています。だけど今となってはどれも大切な私の経験です。この経験を背負ったまま私は私らしく生きていくことが出来ると確信しています。せめて高校生の時に先生に治療していただければ私の人生は全く違っていただろうと思ったこともありましたが、不思議なめぐりあわせで現在の先生と現在の私が出会うべき時に出会ったのだろうと思います。先生との出会いは、私にとって神様から与えられた宝物だったと思っています。本当にどうもありがとうございました。
 
 
     
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