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■もう一人で苦しまなくていい■
(東京都 20代女性)

 
 
 

私は、物心ついたときから、自分てなんだろう?生きるってなんだろう?という漠然とした不安をいつも抱えていました。自分が存在していることに何か意味がないといけないような気がしていて、自分の価値や生きる意味を必死に見つけようとしていました。

あるとき、自分には「感情」というものがないことに気づきました。いつも頭で考えて笑ったり、泣いたりしていて、みんなもそうだと思っていたのです。人と共感する、ということが自分だけ本当は出来ていないということに気づいてから、友だちとの間に隔たりを感じるようになりました。

そして徐々に、自分が周りの世界から隔離され、浮いている感じがして、周りの世界が全部嘘のように思えて、その世界がとても恐ろしく感じるようになりました。人の視線が怖くなり、人と話をすることも恐ろしくて、常に理由のわからない恐怖感に囚われるようになりました。そしてこんなに辛いのにどうして生きなければいけないのか?と考えるようになりました。

あるとき、突然、「恐怖の中をがんばって生きるのはもう疲れた、もう何もかも嫌だ」と強く思い、布団から起き上がることができなくなりました。頭の中は真っ白になり、思考が停止し、もう何も考えることも話をすることもできず、ただぼーっとしたり、眠り続けたりしました。両親の存在すら、「この人たちは誰だろう?」と思ったり、「ごはんを食べるってどういうこと?」と思ったり、身体と脳が生きることを放棄しようとしているようでした。そんな状態が何日続いたのか、時間の感覚もありませんでした。少し正気を取り戻すと、死んだ方が楽なのでは?と考えたりもしましたが、自分が死ぬと悲しむ人がいる、と知ったとき、生きていなければならないのだとわかりました。

それから、「生きる意味=楽しむこと」と自分に言い聞かせ、楽しいという感覚をどうすれば感じることができるのかを模索して生きることにしました。自分の中に漠然と渦巻く恐怖感、不安感、自己否定感、憂鬱な重いかたまりのようなものをなるべく認めないように、意識しないようにして生きていました。自分をごまかすように苦しみや恐怖には目を向けないようにして、なるべく普通の人と同じように生活しようと努力していました。

 
 

それまで、自分の苦しみを人にわかってもらうという発想がありませんでした。わかってもらえるはずがない、という確信があったのと、自分の話を人にするということがとても苦痛だったからです。けれども、知人から「自分の記憶から消えている心の傷を治してくれる最新の治療法(FAP療法)がある」と聞き、とても興味を持ちました。記憶から消えていることを治療できるのなら、自分の辛い状況を言葉で説明しなくても治療をしてもらえるかもしれないと思ったからです。

 

 

初めてカウンセリングを受けてみて、今まで誰にも話したことがない話をしても良い安全な場所なのだと感じました。「かなり重いかも」と言われたとき、まさか自分が、と思う気持ちと、ああやっぱり、という気持ちと両方でした。

初回、緊張感と倦怠感を治療してもらいました。両方とも自分では自覚がなかったのですが、「普通の人なら倒れているほどの倦怠感だ」と言われて、信じられない気持ちで治療を受けてみると、その意味がわかりました。帰り道、今まで感じたことがないくらい身体が軽いのです。今まで、身体が重いのが当たり前で自分ではわからなかったけれど、普通の人はきっとこんなに身体が軽いのだろうと思いました。とても不思議な気持ちと、もしかしたら楽になれるかもしれない、とうれしくなりました。

緊張感と倦怠感が強かったため、何度か続けて治療してもらいました。そのうち、今まで常に緊張していてわからなかった自分の感覚を感じるようになってきました。そうなってやっと自分が「重症だ」ということを自覚しました。倦怠感と鬱状態で動くことができなくなったのです。これが本当の私の状態なのだと思いました。今までの私は、こんな状態なのに感覚を麻痺させて無理して動き回っていたのだとわかりました。「しばらく仕事をしないで何もしないで休むように」と言われた意味もわかりました。今の私には休養が必要なのだと思いました。

初めてFAP療法を受けた時、自分に起こっていることが不思議で仕方ありませんでした。一体なぜこんなにはっきりと変化が起こるのか、目を閉じて言葉を頭に思い浮かべているだけなのに、なぜ???と。自分の状況をうまく飲み込むことができませんでした。自分の身に起こっていることは確かな実感としてあるのですが、それをどう受け止めたら良いのかわからず、戸惑っていました。
そこでHPに載っている情報を手当たり次第に読み始めました。始めは難しくて理解できなかったのが、何度も読むうちに、感覚としてなんとなくわかるようになっていきました。
治療の最中に身体に起こる変化は、今まで頭と心がバラバラだったものをつなぎ合わせているせいで起きていて、治療後家に帰ってたくさん眠るのは、治療でつなぎ合わせたものを脳の中で記憶として整理しているのだ、という風に自分なりに解釈するようになりました。心の中や体中でごちゃごちゃに散らかっていたものが、脳の中に整理整頓されてきれいに片付いていくというイメージです。

治療を重ねるごとに、自分に起こっていることは、HPにも書いてあった現象だ、その通りになっている、と思うことが度々ありました。今振り返ってみると、HPから得た知識が、後々の自分の変化を敏感に感じ取ることに役立ち、治療中の不安を軽減させることに役立っていたと思います。

 
 
 

ひとつひとつ症状を治療していくうちに、自分の感覚や感情をはっきりと感じることができるようになっていきました。今までは「これがおいしいということかな?これが楽しい、おもしろい、ということかな?」という風に頭で理解しようとしていたのが、頭で考えることなく「おいしい、楽しい、おもしろい」と自然に感じることができるようになりました。感じるということはこういうことなのだと初めてわかりました。

また、好き、嫌い、などの感情も、今まで頭で理由を考えてから決めていたのが、感覚として感じられるようになってきました。そうなると、自分がどうしたいのかわからなくて悩んだり迷ったり考え過ぎて苦しくなることが減ってきました。

今まで、「生きる意味=楽しむこと」を必死に探さなければいけなかったのが、自分の感覚や感情を感じて、ただ生きているだけで十分楽しいと思うようになりました。今までの漠然とした苦しみは、自分の感覚や感情がわからないところにあったのだとわかりました。
ただ生きているだけで楽しいと感じることがあるなんて、今までの自分では想像できないことでした。人生は、生きるのが辛いまま延々と続くのだとほとんど諦めていたからです。生きてきて良かったと心から思うことができました。

人に対する恐怖も徐々になくなっていきました。
人が集まる場所にいることが怖くて苦痛でたまらなかったのが、大勢の人の中でも恐怖感を持たずにその場にいることができるようになり、人と話をすることの苦痛も減っていきました。

自分の感覚や感情がわかるようになってからは、いつも同じ場面で嫌な感覚があることに気づくと、それを先生に伝え、それを治療してもらうようにしました。すると、その場面でいつも感じていた嫌な感覚がなくなっていることを実感できるのです。その繰り返しで、どんどん嫌な感覚を取り除いてもらいました。

 
 
 

トラウマが統合される瞬間も体験しました。その瞬間は、身体が硬直し、ただ恐いという感情を強く感じていただけでしたが、後になって自分の記憶の中ですっぽりと抜けている部分を普通に思い出せるようになっていました。そして、今まで理由がわからなかった漠然とした恐怖感が何だったのかわかるようになっていました。とても不思議な体験でした。

 
 
 

自分で怒りの感情を封印したことを忘れていて、自分には「怒り」という感情は無いのだと思っていました。治療を受けてからは、徐々に怒りを感じることができるようになり、怒りを表に出すことができるようになりました。

 
 
 

数えきれないくらいの苦しみや辛い症状を治療してもらい、楽になってみると、今まで自分がどれだけの苦しみを抱えていて大変だったのかよくわかります。振り返ると、生きるのが辛いと思う自分が甘いのだと思い、もっと自分を鍛えて強くならなければと無理をしたり、色々なことに縛られ、トラウマを避けるように限られた範囲で行動し、狭いところで生きていました。そんな自分を痛々しく思うと同時に、今は自由になれたことを実感します。ただ生きる、ということをこんなに心地よく幸せに感じられることをとても嬉しく思います。

治療の過程では、変化を感じて嬉しく思えることばかりではなく、身体の辛さを感じて不安になったり、それまで感じることのなかった感情を感じるようになって辛くなったり、色々なことがありました。治療の最中にも身体に変化が起きて、とても辛く感じることがありました。けれども、そういうときには、先生も辛くなっている様子が見られ、私の苦しみを本当にわかってくれる人がいる、と思うことができました。もう一人で苦しまなくていいのだという安心感は、とても大きな支えでした。私の問題に一生懸命向き合い続け治療して下さった先生には心から感謝しています。

 
 
     
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