結構な人数が入っていますが、何かみんないい感じね。
ほっとするな。今鬼気迫るものがあって一生懸命やっているから、こう、見慣れた顔があると、ああ、いいなあ、ここに戻ってきたな、と私の中で安心感が得られるから不思議ね。(笑)
知らない方もいらっしゃるかもしれないので真面目に話しますが、私は心理カウンセラーとして、某相談室で室長としてカウンセリングをやって、その後心理相談をやっている某会社で、そこではカウンセリングというよりも実質的には経営者としてやらせていただいていました。その後独り立ちをして、今はカウンセリング・ルームを開いてやっています。私はよく聞かれるんですね。「なんでひとりでやることにしたのですか。」「あそこにいた方がよかったじゃないですか」と。確かにあそこにいた方が楽ですね、経済的には。そして精神的にも楽です。まあいろんな面で楽は楽なんだけれども、要するに、治療を極めたかったのね。これは正直なところ。何が効いているのかわからない、というのが、これが治療者の一番の苦しみなのね。そして、本当に何が効いているのかわからない、ということになると、治療者にいろんな言い訳ができてしまうわけ。治らないということに対して。この要素があるから治らないのだろう、この要素があるから相手は苦しんでいるんだろう、という風なかたちで言い訳だらけになってしまう。言い訳をずっとしていると、本当に後から振り返ってみると、患者さんにすごーく申し訳ないことをたくさんしているわけ。僕にもいろんな言い訳がそれまでたくさんあったのね、忙しいから、とか、そういう言い訳だらけだった。それでやっぱり自分自身が心の傷を癒す治療が出来ているかといったら、やっているようでやっていないのね、実感が得られないの。実際に自分自身患者さんを見ていて、ああ、誤魔化し入っているな、というのが結構あるのね。心の傷というものは一時的には誤魔化せるの。そして誤魔化しているな、というのが僕の方ですごくわかってしまう。そして僕なんて口八丁手八丁だからね(笑)言葉の魔術師と言われているくらい。うまい形でうまーく言葉で丸め込んでしまう。その時はわからなくなるけれども、トラウマ自体が本当に消えているかと言ったら、自信がなかったんです、実は。そして、本当のトラウマ治療をやると、治療者側が苦しくなるわけね。だからその苦しみから逃れるために、治療者側がいろんなことをやってしまうし、というところで、やっぱり向き合っていないなというところがこれは事実ありました。
私が使っていたのはブリーフ・セラピーといって短期療法なのね。実はさっき才田さんが「雨あめ降れふれ」と言ったのは、あれは短期療法の初級者コースみたいなね、あれを真面目な顔して言えばブリーフ療法になるのね。ブリーフ療法というのは、アメリカのミルトン・エリクソンという人が創始者の短期で患者さんを治すという方法なのね。まあこの人もトラウマ治療ということを、ブリーフを使いながら行うということがあって、それにも憧れていろいろやってみたこともあるのだけれども、やってみて確かに使えるんですよ。確かにその患者さんはその時一旦は楽になるのだけれど、やっぱり傷が残っているのね。どっかに傷は残っている。そしてそれをこっちは解るのね。解るの。患者さんの方は、よくなりました、元気になりました、と言っても、こっちは疑いの気持ちがあった。本当?みたいな(笑)。うーん、まだだろう、というそういう所があって、やっぱり僕自身本当に向き合って何かやらなければいけないな、と、本当に自分の命を懸けて、このトラウマ治療に関わらないといけないだろうな、というところがあるんです。そんなことを私はやりたいなと思って、今始めています。そして今、始めて何ヶ月が経ったんだろう。3ヶ月か。何かあっと言う間に3ヶ月経ったのだけれども、身体はボロボロです(笑)。なんかいい感じでボロボロになってきてね。今面接がたくさん入っていて、トラウマ治療をやると本当に苦しくなるわけ。ほんっとうにボロボロになるのね。でも私はトラウマ治療という形でこれから本当に見ていきたいな、本当に何が起きるかということを一緒に見ていきたいなと、思っています。