これはでも、いろんなことが複合されているんだけれども、僕が曝露療法をやっていて、他のセラピスト達にどうやって教えたらいいか、ということを一生懸命考えていたわけね。曝露療法で、どうやって共感するか、どうやって患者さんに共感できるか、ということをどう伝えるかってね。共感って言葉じゃないのね。これは何となく解るのだけれども、これを人に伝えるのは難しいわけ。そして、心理学の大学院なんか出た子達は、やっぱり防衛が強いのね。だから一生懸命言葉で共感しようとするわけね。「大変でしたねー。」(笑)。大変だと思っていないだろ!ぼけ!みたいなね(笑)。「だったら、大変でしたね(トーンダウンした声)」いやいや、堅い!(笑)みたいなね。らちあかないのよ、全然。そうじゃないわけ。でもこれが伝えられないの。これが僕が言えない、伝えられない、相手に教えられないの、全然。僕が言えば言うほど相手は混乱していく。どんどんおかしくなっていく。壊れていくのね、セラピストが(笑)。セラピストつぶし、みたいなね(笑)。伝えられなかったの。でも僕は何でだかわからなかったの。何で共感がわかってもらえないんだ!ってずっと思っていたの。そうしたら、言葉で共感しているんじゃないんだよね。それに気がついた。そういえば、僕はからだで共感しているよね、って思ったの。からだで共感しているって変な言い方でしょう?実は患者さんの話を聞いていると、こちらのからだがおかしくなるの。怒りを持った患者さんが入ってきた瞬間から、患者さんが怒りの話をしているときに、胃が痛くなるの。すんごく胃が痛くなるの。それで胃潰瘍になったこともある。重い患者さんを見ていた時に。必ず僕の内臓がおかしくなる。すごい不安、強迫性障害の人が来ると、これは下痢になるの。大変なの。お願い、だから来ないで、みたいなね(笑)、怖いんだよね。曝露療法をやるときは。すんごい痛いんだよね、腸が。締め付けられるような感じ。めちゃくちゃ緊張が高い人が来ると、肩が張るの。そして呼吸が浅くなるのね。苦しーい、という感じで、同じになるのね。うわー、緊張しているなーという感じで。最初は自分が緊張しているのかと思ったのだけれども、これが患者さんから伝わってくる非言語的コミュニケーションなんだ、ということを僕は知っていたのね。でも、それは僕の主観じゃない?だから、「からだで患者さんに共感するんだ!」みたいなね、わけのわからないスポコンみたいなことをやっていたわけね。竹刀を持ちながら、ってそこまではやっていないけれどもね(笑)。でもやっぱり、からだで共感するんだ、ということをずっと思っていたのだけれども、それが伝わらなかった。
 でもやっぱり内蔵で共感しているのね、実は。そしてあるときに、本を読んでいたら、内蔵と心というのは密接な結びつきがある、もしかしたら心というのは内蔵器も関係しているのではないか、実際、記憶は内蔵にもされているのではないか、ということがいわれているくらい、内蔵というものは感情と密接な関係がある。だから、感情が動く時というのは、臓器が動く時なの。内蔵器が動く時。これがずっとすごーく僕の中にあったのだけれども、伝えることができなかったものがやっとわかったのね。でも、これを教えるということはできないのね。内蔵を開けて見ることはできないし(笑)。「お前、動いていないよ」とかね(笑)。そして、ほとんどの人はやっぱり自分のからだの感覚というものにあまり注目しないの。特に、まあ、この言葉を使うのは嫌なんだけれども、アダルトチルドレンの人たちはそうなの。自分のからだの感覚というものに一切注目を向けないの。よってセラピストも自分のからだの感覚に注意を向ける人が少ないの。ね、だから、共感できないのは当たり前なのね。じゃあ、どうやったらからだのこの動きというものを、もっと捉えることが出来るか、ということを考えたわけ。その時、このツボ叩きが役にたったのね。経絡の流れというものがあるのね。要するに、経絡の流れを叩いて、エネルギーの循環をよくしよう、というのが、これがTFTなわけね。要するに、エネルギーの流れが疎外されているという訳の分からない説明なわけね。で、その経絡の流れを叩くことで、エネルギーの流れをよくするというのが、これがTFTだったわけだけれども、そのTFTでおもしろかったのが、指の先から臓器まで、経絡というものは繋がっていると。臓器を通って足のつま先まで、通じているということだったのね。それで、そうか、と思って、これはもしかしたら使えるかもしれない、と思ったの。そして他のセラピストに共感というものをうまく伝えられるように、患者さんをより客観的に、患者さんがどのような感情でいるかということをもっと客観的に捉えるために、見つけたのが…、これは本当は5万円取って言うところだからね(笑)、種あかしちゃうよ、今日は。気分がいいからね(笑)。