そして、これをばんばんばんばん使い始めました。実際の流れを説明すると、例えば、シンプルな不安感。せっかくだから説明しちゃおうね。シンプルな不安感だったら薬指両側、これだけでも効きます。そして次のステップ。例えば、誰々からの見捨てられ不安だったら中指なんだよね。「誰々が気になる、誰々が気になる、誰々が気になる、」って中指を押さえながら、爪のはえぎわね、ちょうど爪のはえぎわ。ここを両サイドから押さえる。そして、「誰々が気になる、誰々が気になる、誰々が気になる、誰々が気になる、」3回から4回くらい。そうしたら1点だけ見つめて、絶対に目を動かさないようにして。なんで目を動かしたらいけないかといったら、実はこれ、目を動かすとイメージが変わってしまうからなの。ENDRであったように、イメージが飛んでしまう。だからイメージを変えないように、絶対に飛ばさないようにして、感情だけを合わせるようにしなければいけないということで、目を動かさないようにして、気持ちだけ意識だけ右に持っていく。意識の左右移動というのだけれども、意識だけ、気持ちだけ右に持っていくわけ。要するに右を意識するということね。今度は左側、また右→左→右→左、とこれを5往復やるのね。そしてもう一度、同じように中指を押さえながら、「誰々が気になる、誰々が気になる、誰々が気になる、」とやるわけ。できたら左手を右手で押さえるというかたちがいいと思う。そうしてやっていく。で、トラウマの層というのはたくさんあるのね。例えば「誰々が気になる」という見捨てられ不安がある、というのが一つの層ね。次に、複雑な心的外傷というのがその下にあったりする。あとは恐怖とか、苦痛とかが出てきたりするのね。こういうふうに何層にも何層にもなっているわけね。それをセラピストが検知しながら、要するにある意味で身体的な共感ね、身体的な共感でそのパターンを見抜きながら、感情を統合していくわけ。あなたにはこういう感情がありますよ、というかたちで、脳に信号を送っていく。臓器を通して。そうすると感情がはまる、ということなのね。おもしろい。そしてやっていくと、確かに感情がはまる。これを、FAP(Free from Anxiety Program〜不安からの解放プログラム)と言います。
 このFAPに関して、悔しかったことがあってね。このまえ、FAPのセミナーがあったのだけれども、その時にセミナーを一緒にやっている先生がいて、その先生が、「それでは誰か試しにやってみましょう!」と言ったら、そのセミナーに参加していた人たちはみんなシャイだったのね。みんなシャイで誰も手を挙げてくれなかったから、じゃあ、しょうがない、じゃあ、僕やっていただけますか?という形で(笑)。ここがこう、僕のアホなところね。こうやって一生懸命FAPの紹介をしているじゃない?これ効きますよ!って言っているはずなのに、自分ではどこかでこれは効かないんじゃないかとか思っているところがあるのね(笑)。こんなもんで効くわけないだろう!ってね(笑)。何か冷めたところもあるのよ(笑)、どこかでね。こんなの効くわけないだろう、じゃあやってもらいましょうか、みたいなね(笑)。効いたって演技をすればいいや、とか思ってたねの(笑)。そしてその時自分が気になっていたことをやってもらったら…そうしたら、そうしたらね、それが結構やばかったのよね(笑)。なんか妙に悲しくなってきてね(笑)。そしてね、抗うつ剤を飲んだような状態と同じ感じになったの。みごとにスッと入ったの。いたずらして抗うつ剤飲んだことあるからね(笑)。そんな感じで、ふわーってぼーっとするのね。おもしろかったのが、その後僕は講義を続行することができませんでした。あ、これが僕の本当の状態だろうな、と思ったの。だから素の状態に戻ったのね。要するに自分の感情を解離させて動いていたものを、きちっと感情をはめたわけ。そして自分の辛さをきちっと感じられるようになったの。そしておもしろいんだけれども、それからしばらくすると段々楽になってくるのね。嫌な感じが続かないの。まあ、いっか、みたいなね。講義も終わったし飲みに行こう、って感じでね(笑)。そんな感じになるわけね。本当にそれにはびっくりしたの。うわ!効くんだ!と思って、セミナー終わった後、いや、ほんっと効きましたよ、って僕がびっくりした声で言ったら、みんな怪訝な顔をして僕を見る(笑)。なんのために教えているねん、ってね。でもね、すごく感動したの、その時。そして、あ、これは効く、と思ったの。