<ここでは2001年に体系化された当時のバージョンをご紹介します。>
   
     
 
近年EMDRやTFTなどエナジー・サイコセラピーと呼ばれる新しい心理療法が注目を集めており、FAP(Free from Anxiety Program)もそのような治療法の一つである。FAPは1999年大嶋らにより発見され、2001年に治療体系が出来上がった新しい心理療法であり、PTSDの諸症状の改善や恐怖症の克服、パニック障害や強迫性障害、依存症的欲求などの幅広い問題に対して劇的な効果を示すことがわかってきた。本論ではFAPの治療技法および診断技法を紹介したい。
 
   
   
     
 

最初に治療したい症状や問題を簡単に想起し、その苦痛の程度を0点から10点の範囲で点数化します。
※SUD:Subjective unit of distress主観的苦痛の程度。
【0点:まったく大丈夫、10点:この上なくつらい、とする】
 
 

●その問題について考えながら、図1に示した爪の付け根の治療ポイントをもう一方の手の指を使って、数秒間ずつ押します。
●次に視線を正面に向け、真っ直ぐに保ちながら意識を左右に移動します。右、左、右、左、というようにそれぞれの側に数秒ずつ意識を向けます。これを5往復繰り返します。
●そして再び爪の付け根を順番に押します。
 
 

 この手順を2、3度繰り返しても効果が上がらない場合は、治療を阻害する状態にあると考えられるので、治療抵抗の修正法として図2に示す臍周囲のポイントのいずれか(多くは臍の左)を人差指、中指で押さえ、10〜20秒間呼吸に意識を向けます。その後再度DFPを実施します。これで大抵は効果が現れます。以上をSUDが3に下がるまで繰り返します。
 
 

SUDが3以下になったら、意識を左から右にゆっくりと、体の中を通り抜けるように移動させ、終了します。a
 
 
 
■ 問題別解除パターン一覧
1 不安・ストレス→薬指
2 恐怖・特定の恐怖症 小指外→薬指
3 強迫感 薬指→親指外→薬指→親指外
4 見捨てられ不安→中指
5 心的外傷 中指→薬指→小指
6 複雑な心的外傷・パニック 薬指→中指→小指
7 外傷がクリアな複雑な心的外傷 親指外→薬指→中指→小指
8 予期不安 薬指→親指内→薬指→親指内
9 激怒 親指外→薬指
10 憎しみ・恨みなどの深い感情 親指内→人差指
11 身体的苦痛 人差指→親指内