そして、もう一つ、あ、これは効果があるんじゃないかな、と思うのが、曝露療法をやると疲れるって言ったじゃない?このFAPについては曝露療法の4倍疲れる。4倍。一回のセラピーにつき、その曝露療法を4回やった分と同じだけどーんと来るのね、セラピストが。これでだいたいセラピストが3人つぶれているのね。でもね、セラピストにかなりの身体的負担が来るのね。そしてこのFAPのいいところは、新人がやってもベテランがやっても、効果は同じなの。変わらない。全然世間知らずな、社会的な常識が一切ない、大学院卒のぴかぴかがやっても、効果は全然変わらないの。悔しいことに僕がもう1回チェックしてもトラウマは全然ないの。ちゃんと消えている。きれいないい仕事をしているの。妙にそれも悔しいんだけれどもね(笑)。おお、きれいに取れていると。そして、やっぱり身体の負担はみんな受けるの。どーんってね。だから、ああ、これは効いているのかもしれないと思っている。そして僕が願っていた、誰でも同じ治療ができる、誰でも同じクオリティーの、同じ質の治療ができるセラピーといえるのではないかなと思っています。そして、この僕の身体の負担といものを見るときに、効果がなきゃ、僕怒るよ、みたいなね(笑)。これだけボロボロになっているのだから、みたいなね。そういうこともあって、この療法というものは、すこーしおすすめします。ただし、みんなが使うときは、やっぱりこれ、命かかっています、この療法をやるときは。だから気を付けてね。安易に人のを受け取って、確かめてみよう、みたいなね(笑)。ということをやっていると、身体つぶれちゃうよ。なぜかと言ったら、臓器反応、相手のトラウマ性のものを受け取りやすくなるから。だからあまり一般の方には僕はおすすめしません。専門家にはおすすめします。専門家にはあんまりね、身体がぼろぼろになるよ、ということは言わないのね(笑)。なってみて始めてわかる、みたいなね(笑)。「なんか苦しいんですけど」そうでしょ、そうでしょ、みたいなね(笑)。まあ、もう一つの問題点は、だから身体が苦しくなるのがわかると、治療者が続けないね。まずね。いや続かないと思う。よっぽどの熱意がないと。無理だと思うね。だからあんまり治療者が使い続けることはちょっと無理みたい。これはありますね。だから昔はね、12時間連続面接できたのに、今は9時間が精一杯ね。9時間でもうボロボロ。もう精神状態不安定(笑)。
 そして、もう一つ僕がはっきり言いたいことは、治療者がトラウマを決めるのではないということね。やっぱり、患者さんが感じているトラウマ性の不快感というものは、これは正しいということ。例えば、ここにぽっかりと穴が空いたような嫌な感覚があるんですと言ったら、治療者が変に解釈しようとするでしょう?それはあなたの回復なんです、みたいなね。お前わかってんのかよ、何見て言うてんねん、ってね(笑)、突っ込みたくなるのはなぜかといったら、実はそうやってセラピストがいい加減に解釈しても消えないからなの。やっぱりその背後にはちゃんとトラウマがあるわけ。それをきちっと見ていかないとだめだと思うの。だからね、僕はね、みんなが訴えていることというのは、非常に正しいと思うのね。非常に的確だと思う。これはびっくりするのね。だからセラピストが偉いんじゃない。セラピストが読めるんじゃないのね。みんなが一番よく知っているの、自分の苦しさを。でもそれを統合していくのは、やっぱりセラピストの役目なのね。一緒に統合していく、というかたちでやるのが、やっぱりセラピストの役目なんじゃないかな、と。でもやっぱり皆さんが感じている不快感というものは、本当に正しいと思います。僕も今まで、いろんな療法に走るうちに、それを意外と無下にしているわけね。「頭痛があるんです。」って患者さんが言ったら、「あ、そう、よかったね」みたいなね(笑)。だから?みたいなね(笑)、全然取り合わなかったりね。「腰が痛いんです」それは怒りでしょう!みたいなね(笑)。何で怒りやねん、みたいな。そうやって意外といいかげんなことを言ってしまうのね。でもそれが、トラウマ性の記憶から来ていると患者さんが言ったときには、98%、99%の確率でそれは本当にそうね。哀しいかな。でも、治療者はその治療の方法がわからないだけなのね。だから患者さんの言うことを本当に捉えて、僕ら治療者はやっぱり追求していかないといけないと思っています。そしてFAPもまだまだ、そういうところではね、きちっと詰めていく必要があると思う。これが完璧というわけではないわけね。やっぱり更にもっと詰めていかないといけない。その患者さんの身体感覚をもとに。それがセラピストの役目だと思うの。そしてとことん、本当に相手が楽になるまで、私たちがこう、突き詰めていく、という。命を懸けて、やるぞー、と。そんな感じがしております。