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カウンセラー養成講座
カウンセラー養成講座全体の流れ
 
[1]インテーク面接編 〜ラポールの形成・防衛の解き方〜
1.
ラポールの取り方 〜面接舞台への招待〜
2.
主観と客観 〜主観による過失と客観による真実〜
3.
防衛ポイントの見つけ方 〜さらなるラポールと自己暗示〜
4.
問題の聞き方 〜好奇心というアンテナ〜
5.
ジェノグラムの取り方 〜面接マップの広げ方〜
6.
生育暦の取り方 〜主訴の起源と変遷〜
[2]技法編 〜ニュートラルにするということ〜
7.
ポジティブ・コノテーション 〜有能感と肯定感を育てる〜
8.
リフレーミング 〜影が光になるとき〜
9.
逆説 〜マイナスにマイナスをかけると〜
10.
一般化と外在化 〜自責感と孤独感からの開放〜
11.
ダブルバインド 〜今、ここで生まれるもの〜
12.
面接の実践 〜空論との決別〜
 
客観的事実から生まれる推理
〜初級コースを受けるにあたって〜

 アセスメントとは、クライエントの訴えをありのままに聴き取りながら、分析していくものです。クライエントが抱える問題や病態像、パーソナリティを明らかにすることで、行動や症状を予測し、治療や介入の方法を見立てます。アセスメントは、今後の治療をしていく上での指針となるものです。適切なアセスメントができると、適切な治療ができるようになります。アセスメントの段階できちんとした見立てができるかどうかで、治療の方向性も大きく異なってきます。当相談室では心理検査を用いることもありますが、あくまでも観察眼に磨きをかけることで、的確なアセスメントができるようにします。それが、治療への第一歩となるのです。

 ところが、その一歩を踏み出す前にすべきことがあります。それはアセスメントを行うための基礎となる客観的観察力を養うことです。名探偵シャーロック・ホームズをご存知でしょうか。イギリスの小説家コナン・ドイルが描いた推理小説の主人公です。ロンドンのベーカー街に暮らし、細身で、背が高く、フェンシングや拳術の達人で、オペラ好き、バイオリンを上手に弾くなどの芸術的なセンスにも優れています。変装が得意で神父や労働者などいろいろな者に化けます。女性には親切なのですが、恋愛は論理的思考能力を傷つけるものとして避けています。いつも冷静沈着ですが、人を驚かせるのが好きで、時々お茶目な一面も見せてくれます。報酬の額よりも、事件の面白さで仕事を引き受けるという好奇心旺盛な私立探偵です。そんなシャーロック・ホームズの一番の魅力をあげるなら、なんといっても客観的事実を把握する能力と、そこから導き出される論理的推理の鋭さにあるのではないでしょうか。短編ではどんなに怪奇な事件でも、ほんの数十ページで解決してしまいます。事務所に訪ねてきた依頼人をチラリとみただけで、性格や職業、相談内容までぴたりと当ててしまい、読者には爽快感すら感じさせます。その優れた観察力で、依頼人を魅了し自分のペースに巻き込んでいくのです。
ホームズの生みの親、コナン・ドイルはそんな魅力的な推理方法と演出をどうやって考え出したのでしょうか。一説によると、ドイルが医者をしていた頃に、開業医である友人が患者の職業を当てるのを見て驚いたという経験があったそうです。その開業医は患者の指の曲がり具合からタイピストであると見抜いたりして得意がっていました。ドイルはこれを小説に生かせば面白いのではと考え、名探偵ホームズが生まれたようです。

 ホームズは予言者でも占い師でもありません。助手のワトソンが推理の根拠を聞いてみると、いつもばかばかしいほど簡単であったりします。しかし、その客観的根拠を読み取るのがとても難しいのです。客観的根拠とは、表情の変化や、視線の位置、反応の間、声のトーンやボリューム、服装、髪型、におい、肌の色艶、姿勢、医学的所見といった、ありのままの事実のことです。客観性を身に付けるということは、自分一人だけの世界でとらえるのではなく、他者と共有した世界をもつということです。客観性を身につける訓練をやってみると、如何に今まで自分だけの世界にとらわれ、勝手な解釈をしていたかがよくわかります。また、このスキルを得られるようになると、今まで気づかなかったきめ細かい感情や変化にも気づくことができるようになります。それがカウンセリングにおけるアセスメント能力につながります。もちろん、カウンセラーはホームズではありませんので、入室した瞬間に相手の問題を言い当てたりはしません。しかし、待合室で会った瞬間にすでにアセスメントは始まっています。さらに、カウンセリングの場合は、相手のことを分析するだけではなく、まずは相手の防衛を解き、ラポールの形成をします。そして、カウンセリング・テクニックを併用することで、クライエントから得られたあらゆる客観的事実が変容し、かつ核心的な問題を浮かび上がらせることができるのです。

 カウンセリングは客観性をもつことではじめて他者と認識が一致し、感覚やイメージを共有できるようになります。カウンセラーが自分勝手な解釈をすることによって、クライエントが語ったありのままの事実が歪められます。歪んだ形でアセスメントをすることは、歪んだ形で治療を行うことにもつながります。そこにはカウンセリングにおける真の共感は生まれません。共感や感動といったものは、自己満足を越えたとき、他者と一体になり、何かを共有できたときに生まれるものなのです。
初級コースではクライエントの訴えを、客観的事実をそのまま読み取る訓練を行うことで、あっと驚くような推理を導き出すための基本的な観察力を身につけます。ちなみに、その観察力のエネルギー源はなんといっても、ホームズのようなあくなき好奇心です。好奇心というアンテナを立てておけば、客観的情報はいくらでも入ってきます。この講座を受けることで、より人の心に対する興味と関心が湧いて頂けたら幸いです。

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