いらない子

心の傷を癒す心理相談室、株式会社インサイト・カウンセリングです

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いらない子

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/05/19 いらない子

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「今日は、すごいいっぱい走っている!」と思って写真を撮ったけど、人が写っていなかった。
目で見るのと写真でとらえられるものは全く違っているから面白い。

 

今朝は、走りに行くためにアパートの階段を下りていたら、同じアパートのおじさんに「あの乗り物はなんだね?」と普段乗っている電動一輪車のことを聞かれた。
ジョギングをする姿と、普段の姿が違うのに、おじさんにはちゃんと僕の顔が識別できている。
「顔を覚えられちゃっているんだ!」とちょっとショックを受けた。

 

この自分の認識が面白い。
自分はちゃんと同じアパートのおじさんの顔を覚えているのに、相手は自分の顔を覚えているわけなんかない、という感覚が自分にはある。

 

この感覚は小学校の時からあった。
担任の教師が自分のことなんか覚えているわけがない、と思っていた。
でも、誰かが悪さをするとすぐに「大嶋!」と嫌疑を掛けられてしまう。
「目立たないはずなのになぜ?」とショックを受ける。

 

高校の時もベランダにたばこの箱が転がっていたら、担任から「大嶋!おまえだろ!」と疑われた。
「ひえ~!」

 

大学の寮に住んでいた時も、同じフロアの連中が水風船を巨大なパチンコで飛ばして隣の寮のガラスを割ったら、寮長は真っ先に私の部屋に飛び込んできて「大嶋!おまえだろ!わかっているんだぞ!」と言われた。
「なんで?」
寮の中は英語ができない外国人は私だけだけど決して目立つ存在じゃないはずなのに、と思っていたのでショックを受けた。

 

これは最近の出来事なのだが、私は時折、歩いていて赤信号で渡ってしまうことがある。
その時に車が勢いよく突っ込んできてクラクションを鳴らされてイラッとして心拍数が上がる。
その直後からイライラが止まらなくなってしまう。

 

心よ!なんで自分はこんなにイライラするの?と問いかけてみた。
すると心は「それはあなたのイライラじゃない」と言われた。

 

「こころよ!だったらこのイライラは何?」と聞いてみた。

 

すると心は「母親から”いらない子”と入れられている」と教えてくれた。

 

このときにすべてのパズルのピースが自分の中ではまったような気がした。
私が時折、自暴自棄(自分を大切にできない)になるのは「自分はいらない子」という感覚があるから。
その感覚が入れられてしまうから危険行為をしたり、自分を大切にできなくなってしまう。
「いらない子」だから他の人から認識されない透明人間のような存在、とどこかで思わされてしまっている。

 

心に聞いてみるとすごく面白い。

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