そしてまた基本に戻るわけね。Back
to 曝露療法みたいなね(笑)。どうやって伝えたらいいかなあ、どうやって他のセラピストに教えたらいいかな、と試行錯誤しながらまたやり始めるわけ。そして、やっていたんだけれども、やっぱり教えられないんだよね。やっぱりなかなか習得できない。そして、そこで今度は新しく、催眠の僕のお師匠さんがいて、今度カウンセラー講座の初級講座の講師に来てくださる吉本武史先生という方が、飲みながら「大嶋先生、今度トラウマ治療でツボをたたくっていうのがあるんだよ。」って言うんだよね(笑)。この先生、また酔っぱらっているよ、みたいなね(笑)思っていたのね。「あのEMDRなんか古いよ、もう」とか言うし(笑)。「もう使っていません」とはその時には言わなかったんだけれどもね(笑)。「新しいツボ叩きというのがあるんだよ。」って正式名は先生、忘れていたんだよね、飲んでいて。それで「そうなんですか」と僕は受け流そうとしたんだけれどもね。その時一緒に飲んでいた某先生がね、その先生が妙に僕に対して対抗心があるのよね。何か妙にライバル意識を持つのね。年齢も近いしね。そして、僕はピーちゃんと呼んでいるんだけれどもね、ピーちゃんが「あ、僕、その講義受けたいです。」とか言うわけね。で、ピーちゃんには僕も負けたくないじゃない(笑)。あ、ピーちゃんに負けるもんかと思って、最初は全然興味なかったのだけれども、やーね、こういうのをパワーゲームって言うのよ(笑)。いや、僕もこれやろう、やらなくちゃ、みたいな。そしてピーちゃんが講義を受けるというのが1ヶ月半後くらいだったのかな、その時に僕はちょうど学会が挟まっていて行けないということがわかって、よし、ピーちゃんがやる前に僕は絶対やるぞ、と思って、例のインターネット(笑)。次の週にはもう使っている、使っているみたいなね(笑)。これがね、インチキ臭いのよ。すごいインチキビデオ。360ドルかかったのね。それがみんな同じテープが6本くらい、全部同じ内容なのね。このやろーと思いました(笑)。それでいて、テキストこんなに薄いの。どっかのいいかげんな会社が出しているテキストなのね。送られてきた時に「あ、騙された」と思ったの。そしてビデオを見たら、知っている?アメリカの「ジラード」という、アメリカで言うみのもんたがやっている番組(笑)。アメリカにもみのもんたがいるわけ(笑)。そのみのもんたの番組でこうやってツボを叩いているのね(笑)。ああ、これやばいよ、やっちゃったよ、360ドルを無駄にしたよ、みたいなね。で、相当がっくりしたわけ。でも、こんなに簡単なんですと言っているわけ。女の人がね、クッキーを見て、「私はクッキーを食べたくて食べたくてしょうがないんです!」って番組の中で言っている。完璧に多分これ、やらせね(笑)。じゃあ、はい、ツボを叩きました。「ああ、もう食べたくない!」って(笑)。絶対なめているだろう、みたいなね(笑)。もうね、こう、おかしなビデオだったの。でも、負けたくないじゃない。やっぱりトレンドを行きたいわけよね。ピーちゃんの知らないことをやりたいわけ。ビデオを見て、もうマスター。この順番だな、と全部メモをして、がーって書いて、そして次の日からもう患者さんに使うわけ。次の日だよ。怖いねー(笑)。一晩中ビデオを見て研究して、次の日使ってみるわけ。それで、これがびっくりしたことにね、2年間ずっと動かない摂食障害の女の子がいたのね。2年間ずーっと変わりません・変わりません・変わりませんと言いながら来るわけ。いやー、辛いのね、これね。これほど辛いことはないわけ。で、トラウマを探ろうとしても氷山の一角しか出てこないわけね。この子のトラウマが触れない、触れない。で、しょうがないから摂食障害だけでやってみよう、ということで、「過食欲求」ということに対して、そのツボ叩きをやってみよう、と思ったのね。それで、EMDRと同じ点は、ゼロが何ともない、10がめちゃくちゃ気になるという指標をまず取ります。ゼロが過食をしたくない、10がめちゃくちゃ過食がしたい、という形で、さあ、いくつ?と聞いたら、自信を持って「10!」と言うのね(笑)。この子のは絶対下がらないだろうなと思ったの。もう、頑固も頑固だからね。それで、「さあ、ツボを叩きましょう」と言ってね。見せてあげるね、これ、アホらしいんだよ。こうやって目の下、ちょうど1cmくらい下ね、ここをトントントンと、「過食がしたい」と思いながら叩くのね。トントントントンってね。で、大体10回くらい、1.2.3.4.5.6.7.8.9.10。今度は脇の下。脇の下から大体10cmくらい下かな。ちょうど乳首のラインあたりね。ここをまたトントントントンと叩く。そして今度は鎖骨。鎖骨から3cm下をまたトントントントンと叩く、10回ね。そして最後に、まあ最後というか中間でね、ガミュートスポットってあるんだけれども、手の甲のスポット、小指と薬指の間のところ。これね。効くよ、始めてやる人は。そしてガミュートスポットを叩きながら、7つのステップをやらないといけないのね。7つのステップというのは何かと言ったら、まず目を閉じて、開けて、右下、左下、一回転、反対側に一回転、というふうに目玉を動かすのね。やっぱりEMDRと同じところは、眼球を動かす。それから、ここがアホらしいパートね。ハミングします(笑)。ハミングは何でもいいんだけれども、メリーさんの羊。「フーンフフンフンフンフンフン♪(メリーさんの羊のメロディーで)」(笑)。今やると恥ずかしいなあ(笑)。前は堂々とやっていたのになあ(笑)。叩きながらこれをやるわけ。それでもう一回ハミング。あ、ハミング→1.2.3.4.5→ハミングだ。良く覚えているな僕。1.2.3.4.5と数えて、もう一回ハミングしましょう。「フーンフフンフンフンフンフン♪」って言ってね。そうしてもう一回目の下→脇の下→鎖骨下と同じ事をやるのね。それで、さあ、今、過食欲求はいくつくらいですか!こんなアホなことをやってね(笑)。そうしたら、その患者さんが「6」って言ったのよ。今まで何やってもダメだったその患者さんが。あの高貴なEMDRですら効かなかったのに(笑)。下がったわけ。あれーー?みたいな。でもそれを表情にあまり出さないで、「まあ当然でしょう」みたいな顔をしてやらないといけないんだけれども(笑)。ここはセラピストだからね(笑)。それでもう一度、目の下→脇の下→鎖骨下というかたちでやったわけ。そうしたら、また下がるのね。おおー、すごい、みたいな。「3」とか言うのね。もう1回やったら無くなるかな、と思ってね(笑)。そうしてもう1回やったら本当になくなったの。「0」と言ったの。それから帰って、それから過食しなくなったの。…しばらくは(笑)。いやーね、これはびっくりしたの。うわー!って。これは「TFT」という療法なんだけれどもね。もう「TFTしかない!」と思ったの(笑)。アホだよね。これは血筋なんだけれどもね。「書突猛進」と言います。こういうのはね。これはと思ったらだーっと進む。でもそのいい面は極めようとするところなのね。そして極めてしまう。それで、やってみてよかったことは、「あ、こんな簡単な方法でもトラウマは消えるんだ」ということね。こんなアホな方法でも。で、某先生に言わせると「そんなのは盆踊りでもなんでもいいんだよ。」って(笑)。そうテレビで言ってくれたからね。僕がせっかく一生懸命説明しているのに(笑)。それでTFTにはまってかなりのケースに適用していたのね。
ところがEMDRにはいくつかの副作用があったのね。それはなにかといったら、やっぱり一つには、鬱(うつ)になるのね、三日後くらいに。ストーンと鬱状態になる。そしてそれは本にも一応書いてあったのだけれども、まあ、その鬱というのが一つ怖いな、というのがあったのと、あとは、やっている途中に出てくる記憶が本物じゃない記憶が時々出てくるのね。だからある意味ファンタジーがEMDRをやっていると出てきてしまう。ひとり、旦那さんがなくなった後、喪失感から来るトラウマから動けなくなってしまった女性にEMDRをやったら、そうしたら旦那さんのことでやっているにも関わらず、高級外車に乗って他の男の人とドライブしているイメージが最後に出てきてその人は楽になったのね。確かにそれは楽になるだろう、みたいなね(笑)。でもね、ぼくはその時、あれ?と思ったの。確かにそういうイメージを見たければそれはそれでOKだということだけれども、でも、本当にこれはトラウマが消えているのか、というところがね、ここに自信がなかった。そして、あるセラピストから、副作用から患者さんが大変なことになってしまった、ということを聞いたとき、僕はこれは使うのは辞めようと思ったの。学会とかでいっぱい発表したのに捨ててね。ここでいつもひんしゅくを買うんだけれどもね(笑)。あれだけ熱心に発表したのに、もう捨てました、なんて(笑)。すごーく反感買うんだけれどもね。でも、危険なもの使っていたらだめじゃない、と思うからね。やっぱり患者さんにとって一番安全で、且つ僕自身が使いたくなる方法、というものを使いたかったのね。そしてEMDRはやめようと思ったの。でもEMDRで楽になった患者さんは確かに楽になっている。ですから、これは間違っているということではないんですね。効果が僕自身が納得できるかどうか、というところなんですよね。ですから、何でも療法はそうなんです。NLP(神経言語プログラム)でも何でも、本当にその患者さんが楽になっているかどうかということ、プラス、治療者自信が納得できるかどうか、ということが大きなポイントだと思っています。EMDRについては僕自身がちょっと納得できなくなっていったのね。腕は疲れるし(笑)。あとはやっぱり効果があまり得られないと言う患者さんが出てきたのもあるのね。そういうことで使うのを辞めたわけ。
そしてまた基本に戻るわけね。Back
to 曝露療法みたいなね(笑)。どうやって伝えたらいいかなあ、どうやって他のセラピストに教えたらいいかな、と試行錯誤しながらまたやり始めるわけ。そして、やっていたんだけれども、やっぱり教えられないんだよね。やっぱりなかなか習得できない。そして、そこで今度は新しく、催眠の僕のお師匠さんがいて、今度カウンセラー講座の初級講座の講師に来てくださる吉本武史先生という方が、飲みながら「大嶋先生、今度トラウマ治療でツボをたたくっていうのがあるんだよ。」って言うんだよね(笑)。この先生、また酔っぱらっているよ、みたいなね(笑)思っていたのね。「あのEMDRなんか古いよ、もう」とか言うし(笑)。「もう使っていません」とはその時には言わなかったんだけれどもね(笑)。「新しいツボ叩きというのがあるんだよ。」って正式名は先生、忘れていたんだよね、飲んでいて。それで「そうなんですか」と僕は受け流そうとしたんだけれどもね。その時一緒に飲んでいた某先生がね、その先生が妙に僕に対して対抗心があるのよね。何か妙にライバル意識を持つのね。年齢も近いしね。そして、僕はピーちゃんと呼んでいるんだけれどもね、ピーちゃんが「あ、僕、その講義受けたいです。」とか言うわけね。で、ピーちゃんには僕も負けたくないじゃない(笑)。あ、ピーちゃんに負けるもんかと思って、最初は全然興味なかったのだけれども、やーね、こういうのをパワーゲームって言うのよ(笑)。いや、僕もこれやろう、やらなくちゃ、みたいな。そしてピーちゃんが講義を受けるというのが1ヶ月半後くらいだったのかな、その時に僕はちょうど学会が挟まっていて行けないということがわかって、よし、ピーちゃんがやる前に僕は絶対やるぞ、と思って、例のインターネット(笑)。次の週にはもう使っている、使っているみたいなね(笑)。これがね、インチキ臭いのよ。すごいインチキビデオ。360ドルかかったのね。それがみんな同じテープが6本くらい、全部同じ内容なのね。このやろーと思いました(笑)。それでいて、テキストこんなに薄いの。どっかのいいかげんな会社が出しているテキストなのね。送られてきた時に「あ、騙された」と思ったの。そしてビデオを見たら、知っている?アメリカの「ジラード」という、アメリカで言うみのもんたがやっている番組(笑)。アメリカにもみのもんたがいるわけ(笑)。そのみのもんたの番組でこうやってツボを叩いているのね(笑)。ああ、これやばいよ、やっちゃったよ、360ドルを無駄にしたよ、みたいなね。で、相当がっくりしたわけ。でも、こんなに簡単なんですと言っているわけ。女の人がね、クッキーを見て、「私はクッキーを食べたくて食べたくてしょうがないんです!」って番組の中で言っている。完璧に多分これ、やらせね(笑)。じゃあ、はい、ツボを叩きました。「ああ、もう食べたくない!」って(笑)。絶対なめているだろう、みたいなね(笑)。もうね、こう、おかしなビデオだったの。でも、負けたくないじゃない。やっぱりトレンドを行きたいわけよね。ピーちゃんの知らないことをやりたいわけ。ビデオを見て、もうマスター。この順番だな、と全部メモをして、がーって書いて、そして次の日からもう患者さんに使うわけ。次の日だよ。怖いねー(笑)。一晩中ビデオを見て研究して、次の日使ってみるわけ。それで、これがびっくりしたことにね、2年間ずっと動かない摂食障害の女の子がいたのね。2年間ずーっと変わりません・変わりません・変わりませんと言いながら来るわけ。いやー、辛いのね、これね。これほど辛いことはないわけ。で、トラウマを探ろうとしても氷山の一角しか出てこないわけね。この子のトラウマが触れない、触れない。で、しょうがないから摂食障害だけでやってみよう、ということで、「過食欲求」ということに対して、そのツボ叩きをやってみよう、と思ったのね。それで、EMDRと同じ点は、ゼロが何ともない、10がめちゃくちゃ気になるという指標をまず取ります。ゼロが過食をしたくない、10がめちゃくちゃ過食がしたい、という形で、さあ、いくつ?と聞いたら、自信を持って「10!」と言うのね(笑)。この子のは絶対下がらないだろうなと思ったの。もう、頑固も頑固だからね。それで、「さあ、ツボを叩きましょう」と言ってね。見せてあげるね、これ、アホらしいんだよ。こうやって目の下、ちょうど1cmくらい下ね、ここをトントントンと、「過食がしたい」と思いながら叩くのね。トントントントンってね。で、大体10回くらい、1.2.3.4.5.6.7.8.9.10。今度は脇の下。脇の下から大体10cmくらい下かな。ちょうど乳首のラインあたりね。ここをまたトントントントンと叩く。そして今度は鎖骨。鎖骨から3cm下をまたトントントントンと叩く、10回ね。そして最後に、まあ最後というか中間でね、ガミュートスポットってあるんだけれども、手の甲のスポット、小指と薬指の間のところ。これね。効くよ、始めてやる人は。そしてガミュートスポットを叩きながら、7つのステップをやらないといけないのね。7つのステップというのは何かと言ったら、まず目を閉じて、開けて、右下、左下、一回転、反対側に一回転、というふうに目玉を動かすのね。やっぱりEMDRと同じところは、眼球を動かす。それから、ここがアホらしいパートね。ハミングします(笑)。ハミングは何でもいいんだけれども、メリーさんの羊。「フーンフフンフンフンフンフン♪(メリーさんの羊のメロディーで)」(笑)。今やると恥ずかしいなあ(笑)。前は堂々とやっていたのになあ(笑)。叩きながらこれをやるわけ。それでもう一回ハミング。あ、ハミング→1.2.3.4.5→ハミングだ。良く覚えているな僕。1.2.3.4.5と数えて、もう一回ハミングしましょう。「フーンフフンフンフンフンフン♪」って言ってね。そうしてもう一回目の下→脇の下→鎖骨下と同じ事をやるのね。それで、さあ、今、過食欲求はいくつくらいですか!こんなアホなことをやってね(笑)。そうしたら、その患者さんが「6」って言ったのよ。今まで何やってもダメだったその患者さんが。あの高貴なEMDRですら効かなかったのに(笑)。下がったわけ。あれーー?みたいな。でもそれを表情にあまり出さないで、「まあ当然でしょう」みたいな顔をしてやらないといけないんだけれども(笑)。ここはセラピストだからね(笑)。それでもう一度、目の下→脇の下→鎖骨下というかたちでやったわけ。そうしたら、また下がるのね。おおー、すごい、みたいな。「3」とか言うのね。もう1回やったら無くなるかな、と思ってね(笑)。そうしてもう1回やったら本当になくなったの。「0」と言ったの。それから帰って、それから過食しなくなったの。…しばらくは(笑)。いやーね、これはびっくりしたの。うわー!って。これは「TFT」という療法なんだけれどもね。もう「TFTしかない!」と思ったの(笑)。アホだよね。これは血筋なんだけれどもね。「書突猛進」と言います。こういうのはね。これはと思ったらだーっと進む。でもそのいい面は極めようとするところなのね。そして極めてしまう。それで、やってみてよかったことは、「あ、こんな簡単な方法でもトラウマは消えるんだ」ということね。こんなアホな方法でも。で、某先生に言わせると「そんなのは盆踊りでもなんでもいいんだよ。」って(笑)。そうテレビで言ってくれたからね。僕がせっかく一生懸命説明しているのに(笑)。それでTFTにはまってかなりのケースに適用していたのね。