9歳のお師匠様から教えていただいた仮説はすごいかも!

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9歳のお師匠様から教えていただいた仮説はすごいかも!

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2018/04/13 9歳のお師匠様から教えていただいた仮説はすごいかも!

カウンセリングの中で睡眠時無呼吸症候群の治療をしてから「あ!痩せてきた!」というのはびっくりします。

 

それまでなかなか体重を落とすことができなかった方が「ちゃんと食事のコントロールができるようになって、体重がちゃんと本来の自分に戻った!」と。

 

これって睡眠時無呼吸症候群のせいで「脳の神経ネットワークの暴走が止まらない!」となるから。

死ぬような目にあった時って「これまでの人生が走馬灯のようにザーッと見えた!」というのがありますでしょ(私は交通事故の時にこれを体験しました)。ホルモン関係がドバーッと分泌されて、そして、脳の神経ネットワークがビビビッ!となるから、その瞬間にありとあらゆる記憶が想起されちゃって、ということが起きちゃう。

 

寝ている時に「苦しい~!」となって大変だ!となると、それと同じように神経ネットワークがビビビッ!と暴走しちゃって「いろんな余計なことを考えちゃう!」という脳の状態になってしまう。それが注意欠陥多動性障害の元なんじゃないのかな?と考えるわけなんです(注意欠陥多動性障害は、集中力がない、忘れっぽい、気が散りやすい、じっとしていることが苦手、落ち着かない、思いついた行動について考える前に行動しちゃう、などの特徴があります)。

 

もちろん睡眠時無呼吸症候群の影響で血糖値のコントロールがうまくいかない、というのがあるから「食事のコントロールができない」という状態になるんですけど、それ以上に注意欠陥多動性障害の影響は「余計なものを食べちゃう!」というのに影響しているような気がするんです。

 

お医者さんって「ちゃんと食事のコントロールをしてください」とだけいうのですが、注意欠陥多動性障害の特徴があったら食事のコントロールなんって無理ですから!となるわけですね。さらに睡眠時無呼吸症候群があったらなおさら食事のコントロールなんかできないんです。

 

だから「つい余計なものを食べちゃう!」となり「なかなか痩せられない!」という具合になります。

 

すなわち「自分が自分のことをコントロールできない!」という状態になっている元には注意欠陥多動性障害があって、その裏には睡眠時無呼吸症候群が隠れているかもしれない!という大胆な仮説(まあ、9歳のお師匠様から教えていただいたんですけどね)。

 

実際に「これまでどんなことをやっても体重が落ちなかった!」という方が「睡眠が整ってきたら体重が落ちた!」となるから「もしかしてこの仮説は採用かも!」と希望が持てるんです(いや、この問題についてはずっと悩んできましたから)。

 

そして、睡眠時無呼吸症候群は「顎が細いから!」とか「体重がオーバーしているから!」という理由で起きる、とこれまで考えられてきました。

 

でも、9歳のお師匠様から「死の恐怖」などで「孤独」を感じた時に呼吸がうまくできなくなる、という現象を教えていただいた時に「あ!孤独で睡眠時無呼吸症候群が起きるのかも!」ということを気がつかせていただきました。

 

アルコール依存症の「酒を飲んじゃるぞ~!」という連続飲酒発作は「見捨てられ不安」という“孤独”をきっかけに起きます。「ここで倒れたら大変!」という「パニック発作」なども「大勢の人に見られることの恥ずかしさの中で感じる孤独」が鍵になっているように思うんです。

 

「孤独」という文字自体のイメージは「静」のように感じられて、脳の機能が低下しているような感覚になります。でも、実際は「孤独」で脳の神経ネットワークが過活動を起こしちゃって電気信号の異常で「発作を起こしてまうやろ~!」となります。

 

ですから「嫉妬」も自分の注目が相手に奪われて「孤独」になることの予測から「ビビビッ!」と発作を起こしちゃいます。

 

ですから昼間に体験した「孤独」が、寝ている時に夢の中で再上演をした時に「ビビビッ!」と発作を起こして「呼吸が止まってまうやろ!」となる、と考えます。

 

なんで「孤独」で「ビビビッ!」と発作を起こすと呼吸が止まるかというと、この仕組みが面白い。

 

2016年2月11日にマサチューセッツ工科大学の論文で「孤独の感情に関係する脳の部位」が発表された。

 

それはなんと背側縫線核(DRN)でした(このマサチューセッツ工科大学でやっているラットの実験がすごく面白いです!!)。

 

ちなみにこの縫線核という脳の部位の機能は「睡眠覚醒リズムや歩行・呼吸、さらに注意・報酬やストレス反応などの情動や認知機能にも関連する」とあります(ウィキペディアの縫線核から)。

 

ラットの実験だとこの孤独を感じる脳の部位が集団で飼育されたマウスでは背側縫線核(DRN)の細胞が不活発なのですが、孤立した状態になると活発になっている!となるわけですね。マウスを集団から隔離して一人にしちゃってから、また集団に戻すとDRNの神経活動は急増しちゃった!となったみたいですね。

 

お~!だから引きこもっていて、突然集団の中に入ると「余計に孤独感を感じるやんけ!」となるわけです。

 

もう一つ面白い実験は「社会的地位」が高いマウスもDRNの神経活動が高い、ということです。

だからこの時期から始まる「出世うつ病」というのが起きちゃうんですね~!

 

「やったー!出世した!」となってしばらくしたら「う~!気分が沈む~!」となるのは、縫線核の神経活動が活発になり、睡眠が乱れる呼吸がうまくできなくなるから、と考えられるんですね。

 

社長さんは睡眠時無呼吸症候群の人が多いのかも!わ~い!(って遊ぶな!)。

 

もしかして、9歳のお師匠様から教えていただいた仮説は本当にあっているのかも!!

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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