遺伝子のスイッチが入ってしまう仕組み

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遺伝子のスイッチが入ってしまう仕組み

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/04/12 遺伝子のスイッチが入ってしまう仕組み

遺伝子のコードを唱えると、なんで「人の輪の中に入るのか嫌だ~!」と長年悩んできた方が「結構大丈夫になったかも?」と言うようになるのか?

 

その前に、なんで人の輪の中には入れなくなったのか?というメカニズムが必要になります。

 

例えば「私は神だ~!」と誇大妄想になって「世の中の民はみんな私を嫉妬している!」なんて妄想的になってしまうのは、その統合失調症の遺伝子を持っている方が18歳になって、性腺刺激ホルモン(男性ホルモンとか女性ホルモン)が大量に分泌され「超ストレス!」を与えられると、統合失調症の遺伝子が「スイッチオン!」になってそのような状態になります(わかりやすく“スイッチオン”と言っているだけで、遺伝子のスイッチのメカニズムはもっと複雑です)。

 

何が言いたいかというと「発症の原因はストレス!」ということになります。

また別の例えになってしまいますが(「あなたを困らせる遺伝子をスイッチオフ」にも書きましたが)、武士道を極めた宮本武蔵が父親から「おりゃ~!」と虐待されと、宮本武蔵の中の“戦士の遺伝子”であるMAOAのスイッチが入ってしまい「おりゃ~!」と"自分を守る"ことをします。

統合失調症の場合は妄想のスイッチを入れて何を守るの?と言ったら“純粋な心”だったりします。純粋な心を汚れた世の中から守るために、物語の世界のような妄想の中に入るために遺伝子のスイッチを入れます(あくまでも私の想像ですが)。

 

「人の輪の中に入っていけない」という女性も、両親から口撃を受けていました。両親を信じようとすると裏切られて悪口を言われる、ということを繰り返しているうちに、要するに人と親密になったら傷つけられる、という体験をするわけです。そうなると「ダメ出しの遺伝子スイッチオン!」にして「親密になって相手から傷つけられる前に、相手にダメ出しをして相手と親密にならないようにしちゃおう!」とするわけです。

 

まあ、言って見れば防衛本能になります。

 

でも一度、トラウマ(心の傷)で入ってしまった遺伝子のスイッチは変わらないのでは?となるのですが、“本質的な共感”がそのスイッチを変える、と私は考えています。

 

両親を信頼して、そして両親のために尽くしたら口撃されて傷ついて、誰も信じられない状態になっていた。

一に話しても理解してもらえないような、あまりにも苦しい経験から「人を信じてしまったら傷つけられる」となってしまうから、両親がやっていたように、相手の話を聞いても「私は何も感じていません」というふりをしているけど、心の中ではダメ出しをするのが止められない。それは、その人を信じたら傷つけられる怖さから、ダメ出しをするのが止められなかったんですね。

 

そして、「ダメ出しをしてしまうのはあなたのせいじゃないんですよ!」というのが最大のポイントになって「ダメ出しの遺伝子スイッチオフ~!」となる仕組みが”共感”になるのです。

 

(つづく)

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