普通の人になりたい

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普通の人になりたい

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/09/15 普通の人になりたい

鼻がむずむずして来て「あれ?花粉かも?」と思った次の瞬間に「ハックション!」と反応をしてしまうと鼻水が止まらなくなってしまいます。

 

「花粉かも?花粉症の症状が出ちゃうかも?」と自分に暗示を掛けたからか、それとも、一度、花粉に対して反応してしまったら、神経の反応がしゃっくりのように止まらなくなってしまって反応し続けてしまうから「鼻水が~止まらない~!」となるのかもしれない、なんて考えます。

 

でも、実際の花粉症のメカニズムは、目から鼻に入った花粉をリンパ球(白血球のサブタイプ)が侵入者とみなしてIGE抗体(免疫グロブリンの一種)を作ります。そのIGE抗体が肥満細胞にくっついて、再び花粉が入ってきて肥満細胞の抗体にくっつくと、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質を分泌して、鼻水や涙、くしゃみなどを出して花粉を外に出来るだけ排出しようとします(また、難しい話をし出しましたよ!)。

 

だから、一度花粉に反応しちゃったら止まらなくなるから、意識的に反応しないようにしなければいいんじゃない?というのは間違った考え方になります。

 

興味深いのは、花粉症の症状が出そうになった時に「反応しちゃったら止まらなくなる」と思い、できるだけ頻繁に手をアルコールで洗っていると「あれ?花粉症の症状がひどくならない!」という現象が起こったりします。

 

さらに、今年の春に体験した、一度のくしゃみから夜中に喉が腫れてきてしまって「う~!呼吸が苦しい~!」となった時に、神経間のコミュニケーションに関係しているIL6とIL10の還元と七回唱えたら「あれ?呼吸が楽になった!」と瞬間的に喉の腫れが収まって呼吸ができるようになった体験が興味深いんです(4/4付花粉症コードのブログ参照)。

 

私の中では「寝た子を起こさない」とか「泣いてしまった子供をいかに瞬時に寝かせるか」なんていうイメージで花粉症と対峙します。

 

一度、泣いている子供を相手にしてしまうと、次から次へと他の子供たちも起きて泣き出してしまい「ヒエ~!」という悪夢になります(ここでの子供は症状のこと)。

 

不快な思考が浮かんできて止まらなくなる~!というのもこれと同じ性質を持っているような気がしています。

 

嫌な人のことが浮かんできて、それを考え続けてしまうと、次から次へと嫌なことが浮かんできて頭の中がそれでぐるぐるしてしまって「眠れなくなってきた~!」という感じになってしまいます。

 

嫌な人が”花粉”のような異物で、それを一生懸命に排出しようと鼻をかむと、そこから炎症が起こってさらに反応が酷くなって、異物に敏感に反応するようになってしまう、という仕組みです。

 

薬を飲むとボーっとして考え続けることができなくなるから、過敏に反応することがなくなる、となるのですが私たちが求めていることってもっと根本的な変化のような気がします。

 

子供の頃から「”普通の人”のように花粉に反応しないようになりたい」と思っていました(でも、最近では花粉症の人の方が普通になってきてしまったから私は普通になれたのだろうか?)。

それと同じように「不快な人をスルーできるようになりたい」とずっと思っていました。

 

どうしても、不快な人の言動に敏感に反応してしまう自分がいて、一度反応してしまうとなかなか不快感が消えなくて時間を無駄にして、自分のしたいことができなくなってしまいます。

 

我慢するとか、無視をするとかじゃなくて、普通の人のように自然と”反応”しないようになりたい!というのが夢だったんです。

 

(つづく)

 

 

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