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大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/06/27 ヒッピー

簡単に言ってしまえば”支配者”という存在は”常識”や”ルール”で動きを重くさせる。

 

「あなたは父親なんだからもっと責任を持った行動をしなさい!」なんて妻に言われると”父親”という重圧が加わり自由に動けなくなる。

 

支配者は「子供を作ったんだからそんなの当り前じゃない!」という”常識”を作り、人を裁く。

 

ブッタは、家族である妻も子供も財産もすべて捨ててしまった。

 

家族を捨てることで”支配者”のネットワークを切り離すことで、自由になり、やがて「目覚めた人」となった。

 

永遠の命を求める青年にイエスは「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、私に従ってきなさい」と言った。

 

たくさんの資産を持っていた青年は哀しみながら立ち去った。

 

物には記憶が条件づけられているから、物を見た時に過去の自分と脳のネットワークでつながって、過去の自分のデータを持ってきてしまうから「変わらない自分」というのがそこにある。

物が多ければ多いほど、そこには大量の過去があるから「変わらない」となり、脳内では過去に戻って同じことを繰り返す”輪廻”がある(まあ、この輪廻の使い方は違うかもしれないけどわかりやすいから)。

 

こんなことを書いていると70年代のアメリカのヒッピーを思い出す。

物に執着しないで、常識に縛られないで Peace, happiness, Freedom なんて言っていた。

ヒッピーは哲学的には面白いのだが、家族などを全てを捨てても、捨てた後につながる人たちのネットワーク内に支配者が混ざっていたら、結局、そのコミュニティー内の常識、ルールが作られて、質量が増えて自由に動けなくなるのかもしれない、と考える。

 

現代の人が家族や友人のネットワークを切り離して、そして記憶が条件づけられているものをすべて手放して、なんてことは不可能に近いのかもしれない。

 

ちょっと前には断捨離(だんしゃり)なんて言葉が流行ったから、みんなはやっぱり心のどこかで自由を求めているのかな?

 

物を捨てることで、過去に戻る条件付けを断って、今の自分が過去に引き戻されなくなり自由に変わっていく。

そして未来の自分も過去の自分も連動して変わっていく、という面白いメカニズム。

 

そこでの問題は、人間関係の断捨離ができるか?ということになるのかもしれない。

 

人から過去の自分に引き戻され、過去の自分の脳につなげられてしまうことがある。

そう考えると、本当に自由になるって大変な作業になってしまう。

 

苦しんでいる方々が求めていらっしゃる”自由”って”すべてを捨てて”ということをしなければ得られないぐらい難易度が高いような気がしている。

でも、私たちが求められているのは「努力しなくても、無理をせず誰でも簡単に”自由”になる方法」である。

 

 

だから、ここで「”不自由”とは特徴的な遺伝子のスイッチがオンになってしまっているだけ」と大胆な仮説を立てみる。

 

特徴的な遺伝子のスイッチがオフになれば、現在の自分の脳にアクセスしてくる過去の自分も変わり、そして、未来の自分が自由に変化していくかも~!という面白い考え方。

 

スイッチがオフになって自由になっていくと、それまで捨てることができなかった人が物も人間関係も自由に捨てることができるようになっていくから興味深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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