影にしか見えない

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影にしか見えない

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/05/30 影にしか見えない

波にのまれてばかりで全然サーフボードに乗れないのに満足そうにボードを抱えています(アホでしょ!)。

 

「人間ってイメージしてください!」と言われているのに、影しか浮かんでこない。
自分の想像力の無さなのか?と思って「自転車」とか「車」をイメージするといくらでもイメージできてしまう。
「○○さん」と誰かを特定すれば3Dで人のイメージできるのだが「人間」となると陰になってしまう。

 

自分以外の人間が影、だから人と一緒に仲良く話していても”孤独感”が消えない。
「自分はみんなと違っていてどこかおかしい」と思って緊張しちゃうのも、自分以外の人間が陰にしか見えていないから。
「誰も自分のことを覚えていないし、誰からも相手にされない」と思ってしまうのも「みんな影」と頭の中のどこかで思ってしまっているから。

 

だから、他人に対してちょっとでも「すごい!」と思うと、影が神の存在のように思えてしまう。
「この人はネ申かもしれない~!」となるのは自分と同じ人間である、という認識ができないから。

 

でも、ちょっとでもその人がミスをしたり、不快な言動をしたりすれば「得体のしれない黒い存在」に見えるから、恐怖で相手のことをこき下ろしてしまう。

 

これが「理想化とこき下ろし」の仕組みとなる。

 

理解ができないものに対しても「得体が知れないもの」となるから、必ず人はこき下ろしたくなる(面白い!)。

 

0歳の時に母親から愛情を持って抱きしめられたか?否か?というのが、自分以外の人間を自分と同じ人間と認識できるかどうか、に影響する。これは発達心理学者であり精神分析家のエリク・H・エリクソンの心理社会的発達理論からヒントを得た。
エリクソンは0-1歳で心理的な課題が、基本的信頼感 vs 不信 であると提唱している。

 

学生時代は「え~?人間に対する信頼感とかは18歳ごろまでに形成するんじゃないの?」と反発してみていた。
でも、臨床の中で実際にクライアントさんの話を聞いていると「エリクソンってやっぱり天才かも~!」となる。

 

もっと面白い話がある。

 

(つづく)

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