この子は私たちと違う!

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この子は私たちと違う!

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2018/05/29 この子は私たちと違う!


公園のバラがものすごく綺麗でした。

名前がついていて「エターナル」ですって。

甘いバラの香りが漂っていて、朝から、うっとりしてしまいます。

美しいものっていいですね。

 

何も気にせずに、美しく咲き誇っていたい。

 

そんな気持ちになりますね。

 

「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」というのは「放浪記」を書いた林芙美子先生が好んで書いていたものです。

 

でも、短い命だからこそ、こんなに美しく咲けるのかもしれない、と思うんです。

 

出し惜しみなんてしていられませんからね。

 

「今ここで」、「今を生きる」が最も美しいのかも。

 

こんな美しい花に憧れながらも、泥沼をはいつくばるような感じで生きていたことがありました。

 

学生時代に、友達から紹介されてあの有名な海岸のファーストフード店でアルバイトをすることになりました。

 

外から見ていたら「店員さんが爽やか!」で「かっこいいかも!」と思っていたのですが、働いてみたら「仕事が全然できない!」という自分に絶望します。

 

魚のフライを上げて、タルタルソースをかけて、という手順があるんですけど「タルタルソースをかけ忘れてお客さんに出してしまったらどうしよう?」と緊張しちゃって、今度は「あ!しまった!ポテトフライがちゃんとできていない!」と先輩から怒られます。

 

すると、今度は「おい!タルタルソースがかかっていないぞ!」と店長から「何をやっているんだ!」と怒鳴られてしまいます。

 

私の中では、有名な店舗で優秀な店員さんが働いているから、私の隠れた才能を優秀なスタッフが見出してくれて、引き出しくれて「すごい人だ!」と褒められる、という幻想がありました(恥ずかし~!)。

 

でも、実際は誰よりも鈍臭くて仕事が覚えられなくて、そして「ダメ人間!」って見られちゃう!

 

「みんなからバカにされている!」となり「自分にはこの仕事が向いていない!」と思ってしまう。

 

「こんな惨めな仕事をしている暇があったら勉強して大学に入らなければ!」と思って私はいきなりアルバイトに行かなくなってしまいました(店長さん!ごめんなさ~い!)。

 

でも、結局、私は、一切勉強もせず、ただ、自分の机の前で消しゴムのカスを丸めていたり、毛穴を掃除する毎日で「今日も何も勉強しなかった!」とあっという間に時間が過ぎてしまう日々(ひえ~!)。

 

結局、勉強ができなかったので、受験もできなくて「看板屋さんのアルバイト!」を続けることに。

 

泥と埃にまみれて、いつも惨めな気持ち。

 

そして、唯一その仕事を続けられたのは、父親の会社だったから。

 

多分、普通のアルバイトとして入っていたら「もうダメ!」とすぐに辞めてしまっていたと思うんですね。

 

「タブーな話」を徐々に書いています(タブーとは、ふれたり口に出したりしてはならないとされているもの)。

 

多分、一般の人が私のことを見たら「この子バカ?」と見えるでしょう。

 

「何もできないくせに、理想ばかり高い」

「人との協調性がない(協調性って周りの人に合わせて仕事をやったりすること)」

「記憶力が悪くて、要領も悪いから頭が悪い」

「落ち着きがない」

「被害妄想で自分がバカにされている、と思っている。あんたのことなんか誰も気にしちゃいませんから!」

「根性なし!」

「会話がつまらない」

などです。

 

これは、私の被害妄想に思えるけど、当時は本当に「こんな風に思われているんだろうな」と感じていた。

そして「私のことをバカにして!」といつも怒りで帯電して、そして私はどんどん怒りが溜まっていって「ど~ん!」と怒りが爆発して「もう仕事には行きたくない!」と行かなくなってしまいます。

 

そして、みんなが思っていたことが現実となってしまいます(みんなが思っていた、という私の妄想です)。

 

私は、どんな仕事をやっても長続きせず、父親が経営者だから社員たちが気を使ってくれる職場でしか働けない。

そして、泥まみれで、このまま一生、この仕事をするしかないのかも?と仕事をしながら思った。

 

暑い時は「いいな~!みんな!クーラーがある部屋で仕事ができて!」と汗と埃にまみれながら窓の外から中の人を羨ましそうに眺めていました。

 

そんな体験があるから、長年引きこもっていた方が「そろそろスーパーで働こうと思っているんだけど!」とおっしゃった時は「ちょっと待った!」と止めたくなってしまうんです。

 

「え?なんで?」

 

それは、嫉妬の攻撃で壊されちゃうから。

 

「え?私は、ずっと引きこもっていて、何にも実績もないし嫉妬されるものなんかないから!」とおっしゃいます。

 

この「嫉妬」には、私の中で、いくつかの説があります。

 

私のように「勉強ができない」とか「人間関係が他の人とうまくいかない」というハンディーキャップを持っていると、周りの人たちが「こいつのような遺伝子を後世に残してしまったら人類がダメになってしまう!」と動物的に感じるから。だから「いじめて潰して遺伝子を残さないようにしなければ!」という本能で嫉妬をしている、という可能性。

 

劣性の遺伝子を残してしまったら、自分たちの種族が弱くてダメになってしまう、ということで「淘汰する」という本能が働くから「いじめちゃえ!潰しちゃえ!」となる。

 

この劣性の遺伝子に対する嫉妬というのは「淘汰」という動物的な観点もありますが、もう一つ宗教的な観点でいくと「哀れな人間は、神からの憐れみを受けるから、それに対して嫉妬してしまう!」ということ。見えない神からの「憐れみ」に嫉妬するって面白い概念なのですが、私はこの方がしっくりくるような気がしています。

 

もう一つの嫉妬の仮説は「潜在的な能力に嫉妬をしている」という仮説です。「勉強ができない!」そして「仕事もできない!」さらに「人とのコミュニケーションも苦手」というのは「嫉妬で能力が封印されてしまっているから、潜在的な能力がちっとも表面化されずに活かせない!」となっている可能性。

 

その潜在的な能力の匂いを嗅いで「こいつは私たちと違う!」ということで「ビビビッ!」と嫉妬の発作を起こした時に、その嫉妬の電流を私は浴びて「脳内の過剰電流で記憶が飛ぶ!」と仕事が覚えられない、となります。さらに周囲から「いい加減にしてよ!」と怒り混じりの嫉妬の発作の電流に感電して「やってはいけない仕事のミスをしちゃう!」という現象が起きちゃいます(あ~れ~!)。

 

もしかしたら、劣性の遺伝子を淘汰するための嫉妬も正しいし、潜在的な能力に対する嫉妬の両方が正しいのかもしれません。

なぜなら、人間の中で「バランスをとる!」という機能がありますから、劣性の遺伝子があったら、それをカバーするために他の能力が秀でている!ということが起こっていて、その両方に周囲が反応して、という可能性もある。

 

でも、タブーということであれば「私が思うように仕事ができない環境は、私よりも低い能力の人で構成されていて、嫉妬の電流を浴びているからやらなければいけないことができない!仕事がちっともできない!」ということが起きている。

 

いろんなケースを見ていると「え?なんでそこで相手が怒るの?」という現象には「能力差があって、理解できていないから、嫉妬の発作が起きている!」という可能性が。

 

よく母親から子供の頃に「あんたが誤解されるようなことを言ったりやったりするからいけないのよ!」と怒られていました。

 

私は「みんなは自分よりも優れているから言わなくても理解できるはずなのに!」と思っているから、優しく説明したりしませんでした。

 

真面目にみんなから「ダメ人間」と言われていたから「周りの人はみんな自分よりも能力が高い!」と信じて疑わなかった。

 

なのになんで私の意図を理解しないで、私のことを攻撃したり、いじめたりするんだろう?ってね。

 

「自分が本当にダメ人間だから、みんなが私を淘汰しようとしている」と思っていた。

本当はそれを認めたくないから「自分にはすごい能力が隠れている!」と思っていた。

 

あのアルバイトをしている学生の自分に「おい!お前嫉妬されてるぜ!」と教えてあげる。

 

「え?何をバカなことを言っているの?」とめんどくさそうな顔をしている私(かわいくな~い!教えてあげるのやめちゃおうかな!)。

 

「だから、あなたが仕事ができないのって、周りの人から嫉妬されているからだって!本当は、みんなと同じようにできるから!」と過去の自分に言ってみる。

 

すると、学生の自分は「わかってるよ!そんなの!」って(嘘つけ~!お前!バカにされているって惨めな気持ちになっていただけやんけ~!)。

 

この学生の頃の自分は面倒臭い奴なので、ポイントだけ伝えることにする。

「相手よりも上の立場になったら、嫉妬されなくなるから、あんた本来の自分になってみんなよりも仕事ができるようになるよ!」と伝える。

 

「へ~!どうやって上の立場になるの?ずっとここで働けっていうの?」と口を尖らせている(かわいくな~い!)。

 

「相手に3連続でイエスって言わせる“イエスセット”を使えば上の立場になれるから嫉妬で足を引っ張られなくなるぜ!」と伝える。

 

「めんどくさそう!」と嫌な顔をする自分。

明らかに、こいつは「勉強するから!と仕事を逃げる気だな!」と見え見えである。だから全くやる気がないな!こやつめ!

 

「これをやっておくと、あとあといろんなところで使えるからさ!ちょっとやってみ!」とコツを教える。

 

すると、学生時代の自分は飲み込みが早い。

 

学生時代の私が、イライラしているチーフに叱られそうになったら「タルタルソースは真ん中にワンプッシュでいいんですよね!」というので「おう!」とチーフが返してくる。

 

「オーダーされた数を素早く作ればいいんですよね!」とチーフにいうと「わかってんじゃん!お前!」とちょっと表情が柔らかくなってきた。

 

そして「チーフのように軽やかに作ればいいんですね!」というと、笑顔になって「うん!」と爽やかな顔をしてチーフが去っていく。

 

学生の自分は「なんだ!こんな簡単なこと!」と思いながらも「全然、気持ちの重さが違う!」というのに気がついた(おい!ちょっとは私に感謝しろよ!)。

 

店長から「外の冷凍庫から、冷凍ポテトを出してこい!」と言われて学生時代の私はイエスセットをとっさに考える。

 

「外の冷凍庫から言われたポテトのケースを出してくればいいんですね!」と伝えると「そうだ!3ケース持ってこい!」と店長がいう。店長、なんケースか指示出していなかったじゃん!アブね~!と思いながら次のイエスセットを考える。

 

「ポテト3ケース以外は今の所は冷凍庫から持ってくるものはないですね!」と伝えると「おう!今はいいや!気がきくようになったな!お前!」と嬉しそうに言われる。

 

「店長の的確な指示のおかげです!」と言ったら、店長が「そうか!これからもがんばれよ!」と今までかけてくれなかった優しい言葉がいただけて「やるぞ!」と思っている単純な私。

 

確かにイエスセットだと、頭の回転が違ってきて、疲れない!と学生時代の自分はニンマリとしている(あんた!女の子に使おうと思っているでしょ!ダメだからね~!そんなことをやっていないで勉強しろよ~!お~い!やめて~!)。

 

あはは~!

 

みなさんが感じていることは、とっても正しい。

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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