原点回帰

心の傷を癒す心理相談室、株式会社インサイト・カウンセリングです

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原点回帰

スタッフのブログ

2025/08/22 原点回帰

 

 

 

 

 

 

 

薄紅の

儚き時に

夢追いし

咲き誇る世に

かの君思ふ

 

 

まだまだ暑い日が続いておりますが、夏のお楽しみの蓮はそろそろ終盤で寂しくなります。

こんにちは。泉 園子です。
夏休みが終わると、FAPセミナーが始まるな〜と感じます。ここ数年は、初級コースから始まり、そのあとはプレ上級、ラストは上級コースで締め括られ、私の中ではこれを「三部作」と呼ばせていただいております。この三部作に向けての構想を夏休み頃から考えるのが、私の毎年の恒例行事になっています。

 

FAP療法は1999年に発見され、2001年に体系化された心理療法です。私が前職に入社したのが2001年春ですので、ちょうど体系化されたタイミングでFAPに関与させていただいているのですね。そのときに、現在弊社の代表である大嶋と、米沢先生とのエンカウントがありました。あれから随分長い年月が経過しましたが、今でもセミナーの構想を考える時に、当時のFAPセミナーの情景が思い浮かびます。新人の頃は、会場で質問の手が挙がると真っ先にマイクを持って走ることに情熱を燃やしておりました。気づくのが遅れると激しい敗北感に襲われていたのは内緒です・・・

 

当時は、EMDR、TFT、NLPなどといった前衛的な心理療法が一部で流行していた時代であったかと思います。もちろん、心理の大学で教わる技法ではないので、私を含め同期入社のメンバーも誰もこれらの療法を知らなかったと思いますし、FAP療法も当然皆初めて知り、手法を学んだらカウンセリングの中で即実践、という感じでした。

なかなかに難易度の高い目の前のクライエントを楽にすることに必死になっていた時代です。今でこそ私は講師などをやらせていただいておりますが、感覚としては当時のマイクラン職人のままです。

 

FAP療法の面白いところは、その特殊な手法を有しながら、「臨床心理的技法」としての位置づけをぶらさないところにあると思うんですよね。

セミナーに出ていただくと分かると思いますが、宗教的要素や前衛的要素は意外にも(?)排除されていて、話を聞くと、全くもって古典的な心理療法に基づいているんです。

そのため、ある特定のカリスマ的な人が施す療法、という形ではなく、臨床心理の理論に基づいた手法によって誰もができる療法なのです。現代の心理療法のほとんどは、様々な理論を組み合わせた折衷的心理療法になっています。

FAP療法も実は折衷的心理療法の一つで、力動的精神療法、催眠療法、人間性心理学、戦略的家族療法、ナラティヴセラピー(社会構成主義)などの要素が入っております。最初は「脱感作」の要素が大きいのかと思っておりましたが(特に初級のFAPは)、行動療法以外の部分に共通点が多いことに最近気づき、自分でも驚いております。

 

臨床心理的技法としての位置づけをぶらさないことは、米沢先生、大嶋らがとても大事にしてきたことで、その証拠として、FAP療法の使用にあたっては厳格な倫理規定が設けられており、セラピーでこの療法を用いる場合はルールをしっかり守ってお使いいただくことを徹底しております。

単に大衆に広めることを目的とするならば前衛的な心理療法という部分を推し進めたのだと思いますが、先生たちはクライエントが本当の意味で癒やされていくことを目指し続けているため、今のような流れになっているのだろうと思っております。

そのため、最新の研究に敏感になるという地道な作業を行い、過去の仮説は棄却して、新しい仮説を生み出し続けている、そのように見受けられます。そして、我々にその挑戦を与え続けてくださっているのがクライエントの方々です。

 

FAP初級バージョンも、「もうこれで完成形でしょ!」と思っても毎年アップデートされています。そして、いつも初級セミナーの後に講師陣と話をするのですが「初級って本当に効くよね〜」と・・・現在は、我々は普段の臨床では初級バージョンは使っていないのですが、毎年初級セミナーの後は、この療法の威力に圧倒されております。専門家でなくとも自分で実践できる方法というのはやはり強いなと思います。

今年は、弊社オフィスのあるビルの一室で、限定30名で初級セミナーが開催されます。30名という人数、とっても良いと思います!

おそらく講師との距離も近く、ほぼマンツーマンで対話したり指導が受けられたりするのではないでしょうか。今年のセミナーは絶対にお得だと思います。
2日目の日曜日は私も講義を担当します。講義というよりも、ワークを主体とした時間になるかと思います。

 

「指の反応がイマイチわからない」「指の感覚に自信がない」「うまくできるかどうか自信がない」などというお悩みをお持ちの方、多くいらっしゃるかと思います。
大丈夫です!私も最初はそうでしたので。必ずやFAPマスターに仕上げてお帰しいたします!
指の反応が出ない人の気持ち、よく分かりますので。
とはいえ、最近の初級の参加者は皆様覚えがよろしくて・・・
前回などは、巡回しながら「大丈夫ですか?」と声をかけると爽やかに「大丈夫です!」と言われ・・・あ、お邪魔しました、、という感じでした。これこそが私たちが夢見ていた世界です。講師を超える参加者の能力。これに触れられるとは至福の喜びです。
と言いつつも、懇切丁寧に関与させていただきたいと思っておりますので、実習中にわからないことがあれば遠慮なく手を挙げて呼んでくださいね。喜んで馳せ参じます!
まずは今年の初級セミナーは10月4日、5日です。
お会いできる方々、楽しみにしております!台風来ないでね。

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