鬼ごっこは幼子の遊び

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鬼ごっこは幼子の遊び

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/12/25 鬼ごっこは幼子の遊び

今現在「無意識」の本を書いていて「笑える~!」となっています。

 

私は「無意識」の専門家じゃないので「催眠のお師匠さん」という、スクリプトを使って「無意識」というメタファーを書くことはできるよ!と思って「無意識の本を書いてください」と言われた時に、編集者から引き受けたんです。

 

そしたら「お師匠さんは使うな!」とか「一人称、二人称をはっきりさせろ!」という注文が来て「ひえ~!」となり、私は無意識を書く手足をもがれた形になりました。

 

料理人が「包丁なしで料理しろ!」と言われている感じ。

 

さらに、それを言われる前に、調理した料理を出したら「まずい!これでは一般受けしませんね!」と言われてしまった(オーマイゴッド!)。

 

確かに、無意識のことを書いた自己啓発本はあるみたいなんですけど、それを読んで書いちゃたら「違うでしょ!」となります。

 

2ヶ月間使って書いた原稿を破棄しちゃってもいいから「お断りをしよう!」と思って、編集者の方とお話をしたんです。

 

そしたら編集者の方が「無意識さん」の本を読んで、自分はあの症状がなくなったんです!とおっしゃった。

 

確かに、初めてお会いした時の編集者の方のあの症状がなくなっている。

 

それを見て、ちょっと嬉しくなった。

 

元々、お師匠さんは「無意識が素晴らしいものでみんな無意識の力を使ったほうがいいですよ!」ということはおっしゃっていない。「意識もとっても大切であって、意識と無意識を統合することが大切なんです!」ということを教えてくださっていた。

 

この編集者の方が「正しい or 間違っている」とか「良い or 悪い」を判断する「意識的な人」で、この方の立てた企画は意識的な企画だから、無意識の本を書くのは難しい、と判断してしまう私も意識的な人なのかもしれません(本当は「快 or 不快」で断ろうと思ったんですけどね)。

 

意識的な編集者の方を無意識の世界に導く、のではなくて「意識と無意識との統合」はもしかしたら可能なのかもしれないな、とその時に思ったです(統合とは一つにまとめること。どっちかが正しい、とか間違っているじゃなくて、一つにまとめた時に面白いことが見えてくる、という優れもの)。

 

でも、出された構成企画案のリストに沿って書いていくと「ここぞという勝負所で力を発揮するために必要な失敗のイメージ」というお題があって、思わず「なんでやねん!」と一人でコンピューターの画面に向かってつっこんでしまいます。

 

どこの自己啓発本から持って来たネタなの?と書きながら笑ってしまいました(せっかく書いたけど編集で消されていたりして!ひえ~!)。

 

その次に「「自分褒め」常にモチベーションを高く持つ」というお題があって「これもまたすごいな~!」となります。

 

でも、このお題を書いていて、私の中の「意識」と「無意識」の位置付けがはっきりして来ます。

 

私が書いた本を読んで「無意識が大切で、意識が悪者のように書いてある」と言われて「う~ん?そんなふうに書いてあるのかな?」と言われた時にちょっとショックを受けたことがあります。

 

でも、今回の「無意識」の本のお題を書いていて「あ!鬼ごっこみたいに意識と無意識が遊んでいる!」という子供の頃の遊びが思い出されます。

 

真面目な意識さん、というのがいて、一人でじっと難しいことを自分の部屋で考え続けています。

 

そこに「無意識さん」というお友達が来て「遊ぼうよ!」と意識さんに声をかけます。

 

意識さんは真面目だから「遊ぶことになんの意味があるんだろう!」と遊ぶ意味を感じられないのかもしれません。

 

でも、無意識さんは「じゃあ!意識さんが鬼ね!」と「わ~い!」と意識さんから逃げていきます。

 

意識は「鬼ってなによ!」っていきなり一方的に決めたんじゃずるい!となって、必死に無意識さんを追いかけます。

 

無意識さんが土管の中に隠れていて、意識さんが「見~つけた!」となって「この~!」と今度は無意識さんが意識を追いかけ回します。

 

追いかけ回しながら「きゃはは~!」と幼子のような笑い声が聞こえて来ます。

 

そんな時に、あの誕生日を迎えたばかりの人が「幼子を私のところにくるままにしておきなさい、止めてはならない。神の国はこのようなものの国である」といった言葉が思い出されたんです。

 

原稿の中では、意識と無意識さんが節分の豆まきまでしています。

 

「鬼は外~!」

 

「福は内~!」ってな感じでね、遊んでいるんです。

 

「無邪気に遊んでいるとね!どんどん真実が見えてくるの!」と幼子が目をキラキラさせて教えてくれるです。

 

その目の輝きが、様々なものを照らし出してくれるような気がするんです。

 

どんどんと輝きを増して。

 

(つづく)

 

アマゾンの「無意識さんに任せればうまくいく」(PHP文庫)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

「無意識=善」で「意識=悪」?と書いてくださってありがというございます。意識が生み出すモヤモヤ感は面白いものを見せてくれますね。とっても素敵です。今書いている「無意識」の本が完成したら、もしかしたら、ますます混乱させることになるのかもしれません。でも、それって無意識さんと意識が無邪気に遊んでいるからこそ、そんなことが起きるのかもしれませんね。無意識と意識の遊びは人を豊かにしてくれるんです。そして、自由をどんどん広げてくれる予感がしているんです。そんなことを教えてくださってありがとうございます。私もこれから楽しみにしております。いつも応援してくださってありがとうございます。

 

 

内容が変わったのか、私が変わったのか、と書いてくださってありがとうございます。この本を読んだ時に「そんなこと知ってますけど?」という気持ちわかる~!まさに、お師匠さんと初めてお会いした時、そのお話を伺っている時に、そんなに気持ちになっていたんです。私も危うく手放しそうになっていて「この催眠の講習は私に合わないかもしれません」と一度、偉そうにお師匠さんの講習を断ろうとしてしまったことがあったんです。その時の感覚が懐かしく思えます。そして、私も、この本の原稿が上がって来て「チェックしてください!」と言われた時に「え~!面倒臭い!一度書いたからもういいじゃん!」と思って読み返したら「あれ?誰がこれを書いたの?」とびっくり。「いい仕事をしてますね~!」とお師匠さんの技を改めて惚れ直してしまいました。「あ!本当に自分が書いた本じゃないんだ!」と実感させられたんです。お師匠さんの存在自体が、無意識へのメタファーとなっていて、催眠の世界へと誘ってくれて「あれ?」とさせてくれるんです。無意識とトラウマの関係も私は加筆していないのでちゃんと書いてあったのに、書いた私も覚えていません。私の脳で書いていないから覚えていないのか?それとも、お師匠さんの催眠で無意識さんの世界に誘われてしまうから意識から抜けてしまうのか、そこが不思議ですよね。「やっぱりそうでしょ!」と同じ感覚なのでちょっと嬉しかったです。

いつも応援してくださってありがとうございます。

 

感謝!!

 

大嶋 信頼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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