劣等感は懐かしいです

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劣等感は懐かしいです

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/07/28 劣等感は懐かしいです

最近、受験生のカウンセリングをするのがものすごく楽しいんです。

 

「英語が苦手で点数が上がりません!」なんてことで悩んでいらっしゃったら「じゃあ、英語って思って、どんな感覚になるかな?」と聞いてみます。

 

すると「吐き気がする~!」なんておっしゃるから「本当に苦手なんですね!」ということがよくわかるんです。

「苦手!」とか「不安!」になっているものを思い浮かべると、不快な感情とともに、体も自然と反応しています。

だから「吐き気がする~!」とか「頭が重くなる~!」なんていう症状があって、その症状が余計に「英語が苦手!」の条件づけになってしまうんです(条件づけとは、ワンちゃんにご飯を上げる前にベルを鳴らすと、それを続けているうちにベルが鳴っただけで「涎が出る~!」となるような感じ。「英語」と聞いただけで吐き気がする~!から余計に勉強に集中できない)。

 

そこで「遺伝子のコード!」を使います。

私の中では「失読症の遺伝子があるから、英語が苦手になっている!」という仮説が立っていますが、それをストレートに出してしまったら、科学じゃなくなってしまいます。

 

そこで「失読症じゃない!」ということを証明する、ということから始めなければなりません。

 

「失読症じゃなくて、恥ずかしがり屋だから英語が苦手!」ということから証明しようとします。

そこで「恥ずかしがり屋の遺伝子!」をいくつか唱えてもらいます。

唱えていただいて、もう一度「英語って思ってどんな感覚になります?」と確認します。

 

「やっぱり気持ち悪い~!」ということで「違うんだ!」ということがわかります。

 

今度は「気持ち悪い!って言っているから、”英語”で低血糖状態になっているのかも?」という仮説を立てて、低血糖症の遺伝子をいくつか唱えていただきます。

 

すると「頭が痛くなった~!」とおっしゃるので「お~!低血糖症で症状が変わった~!」となります。

 

そして、いくつか他の仮説も試してみて「失読症の遺伝子」を試してみます。

 

「ROBO1の還元」を唱えていただくと「ちょっといいかも!」となるから「お~!」となります。

やっぱり、失読症関連なんだ!って。

 

「DYX1の還元」と唱えていただくと「あとちょっとなんだけどな~!」と受験生がおっしゃいます。

 

そして、ある遺伝子コードで「これ!これだったら勉強できるかも!」となるから面白いんです。

 

これらの行程では「はい、今から恥ずかしがり屋の遺伝子をやります!」なんて宣言してやらないで「SLC6A4の還元」と7回唱えていください、と言うだけ。

 

低血糖症だったら、これが何の遺伝子か説明しないで「ABCC8の還元」と唱えてください、とお願いするだけ。

 

それだけで「英語!」と考えた時に、症状が変わって、そして「失読症の遺伝子」を唱えていただいた時に「あ!英語の苦手意識がなくなったかも!」となるから面白いんです。

 

そして、唱えていると、それまで英語の勉強にちっとも集中できなかった方が「2時間も連続で勉強できちゃいました!」ってなるから「お~!すげ~!」となります。そうなると尊敬の眼差しですよね!

 

物理が苦手だったり、作文が苦手だったりしても、いろんな仮説が立てられて「やっぱりベタな仮説が一番ハマるんだ!」ということがわかるんです(ベタな仮説とは、当たり前の仮説のことを意味しています)。

 

ちょっと興味深かったのは「勉強に対する意欲がいまひとつ湧かないんですよね~!」とおっしゃっている学生さんが。

 

そこで「劣等感」って思ってみてください!とお願いします。

 

すると学生さんは「劣等感って思っても別に何とも感じないんですけど!」とおっしゃいます。

 

「へ~!劣等感はないんだ!」と思うのですが、私の「怒り発見器~!」は「この学生さんには劣等感があるよ!」と反応してやまないんです(怒り発見器!はちょいワル編集者の「ちいさなことにイライラしなくなる本」(マガジンハウス)を参照)。

 

「おかしいな~!私の怒り発見器が壊れたかな?」と思ったのですが、念のため「だったら、自分は平均よりも上!と思えます?」と質問してみたら「思えない!」とおっしゃって「え~!だったら劣等感あるじゃないですか!」となるんです。

 

当たり前のように「自分は平均よりも下!」と思っていたから”劣等感”と言われてもピンとこなかった。

 

そりゃ~、勉強の意欲がわかなくて当たり前だわ!

 

治療をしていったら、だんだん目が鋭くなってきて「何だか負けるような気がしない!」という感じになってきます。

 

治療が終わる頃には「平均よりも上!」と思えるようになるから面白いんです。

 

でも、わかるな~!「平均よりも下」っていう感覚。

私もずっとそれできていたからな~!

大学時代なんて「自分は知的ハンディーキャップ」とずっと思っていました。

 

懐かしいな~!あの感覚!

 

受験生とカウンセリングをさせていただくと、とっても懐かしい気分に浸ることができるんです(おい!おい!そんなのに浸っていないでちゃんと仕事しろ!俺!)。

 

今日のおまけの遺伝子は「スケジュールを立てても思い通りに動けない!」という方のために。

「やろう!と思ってもなかなかできない~!」というのにも有効かもしれません。

「片付けようと思っているのに、なかなか進まない!」なんていうのにも。

 

「GLUD1(ジーエルユーディーワン)の還元」×7になります。

 

アマゾンで「小さなことで感情をゆさぶられるあなたへ」(PHP研究所)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

いい加減なようで深い、と書いてくださってありがとうございます。鋭いでございます。ものすごい苦しみを抱えていらっしゃった方々とカウンセリングを長年やらせていただいていると、自分のなかに妙なプライドができちゃうんですよね。「治療はこうじゃなきゃいけない!」なんて言うようなものが。そんな職人的な気質が私の中にありました。それを「全部捨てちゃお!」って思えたのは、皆さんのおかげ。こうして文章を書いていくうちに、皆さんの脳のネットワークにつながって「そんなのいらないでしょ!」とどんどんそぎ落とされて「いい加減!」になっていきました(最初からやろ!って突っ込まれるかもしれませんが)。まだまだ、捨てられるものがあるような気がしています。そして、どんどん境目がなくなっていく、一般の人たちと、という現象が起きていくんです。

リミットレスの遺伝子も他の遺伝子についても、効果が出る条件は確かにあります。そして、仰っていることが「正解!」です。それが“万能感”と繋がるんですよね。”万能感”を持っていると「自分が神」だから、知らず知らずのうちに自分で暗黒の世界を作り続けてしまいます。だから「効かない!」、「変わらない!」なんですよね。万能感から解放されると「ゆだねる!」ができるようになります。すると「あれ~!」という感じになるんですよね。うれしいです!!

 

いつも応援してくださってありがとうございます。

 

感謝です!

 

大嶋 信頼

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