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大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/07/12 落ち込み

「自分が醜く見えるんです」とカウンセリングの中で訴えがあったら、カウンセラーは共感して「そうなんですね自分の事が醜く見えるんですね」とお返しするのがカウンセリングの教科書には載っている。

 

もうちょっと共感を深める為に、自分が太っていたときのことを思い出して「あ~、確かにあの時自分も醜く思えていたな」と自分が辛かったときのことを振り返って、目の前に座っている方の話を聞く。

 

カウンセリングで自分が醜く思える、という訴えを聞いたら“身体醜形障害”が真っ先に疑われる。

身体醜形障害は自分の身体や美醜に極度にこだわる症状で、うつ病と併発している可能性が高いとされているが、どちらかというと摂食障害(食事に問題がある)とか強迫性障害(一般的には完璧主義とか潔癖性みたいなやつ)などと併発することが多い。

 

身体醜形障害の遺伝子コードを調べてみるとやっぱり不安が高い系の遺伝子や妄想系の遺伝子がずらりと並んでいた。

 

「太っていて」と悩んでいらっしゃる方に身体醜形障害の遺伝子をいくつか選んで唱えていただいても「自分が太っていて醜い感覚は変わりません!」となってしまった。

 

「あれ~?」

 

「もしかしてうつ病も入っているのかも?」と思って身体醜形障害とうつ病の共通遺伝子を探して唱えていただく。

 

「やっぱり、醜い感覚は消えません!」といわれてしまった。

 

頭の中で「ドか~ン!」と玉砕する。

自分の仮説は間違っていた~!

 

摂食障害(食行動に問題がある)の遺伝子など色々試してみたが「醜い感覚は変わりません!」となってしまった。

 

そこで「もしかして、肥満に関連する遺伝子?」と思って、唱えていただいたら「あれ?さっきまでのあの感覚がない!」という感想を頂いた。

 

この時、本当にショックを受ける。

 

これまで自分がやってきたカウンセリングは間違っていた!

 

目の前の方がお相撲さんみたいな体型をしていない限り「この方の気にし過ぎで不安が強いことが問題なのでは」という体で話を聞いてしまっていた。

 

でも、実際は「肥満の遺伝子があって、その遺伝子のスイッチがトラウマをきっかけに入ってしまって自分で体重のコントロールが出来なくてすぐに太ってしまう」という訴えもこれまでにもたくさんあったのかもしれない、と考えたらものすごく気分が落ち込んでしまった。

 

人の話は本当に深い。

でも、それを素直にシンプルに捉える必要があることもある。

 

落ち込みながらそんなことを考えていた。

 

 

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