未来の筋肉痛

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未来の筋肉痛

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/07/04 未来の筋肉痛

昨日はものすごく暑かったですね~!

 

ちょっと外で作業をしていたら汗だくになってしまって、15分と持たなかった(ちょっと外に出て作業をして、そしてまた部屋に戻ってを繰り返していた)。

 

「普段、クーラーの効いている部屋で仕事をしているから余計に外の暑さに弱いんですよ!」とサーフィンの仲間から言われてしまった。

 

「確かに!」

 

夕方からお友達と一緒にサーフィンをして「楽しい―!」(海水浴シーズンになってしまったので朝は海に入れなくなってしまった。もっと早くに起きなければ。厳し~!)。

 

やっぱり、一人でやるよりもみんなと一緒にやったほうが楽しい。

 

「あ~!早く波に乗れるようになりたいです!」

 

でも、大切なのはそこに至るまでの工程(プロセス)。

 

 

「時間軸の話は難しい!」と読者はどんどん離れていく。

 

でも、この話って、何でクライアントさんが「やらなければ!」とか「やりたい!」と思っていることができないのか?という現象への仮説を立てて、そして、その呪縛から解放される為のスクリプトも兼ねている。

 

仮説は斬新であればあるほど興味深くなる。

 

カウンセリングにやって来られる方の知能の高さには驚かされる。

あ!そういえば、昨日、サーフィン仲間が「そんな人生のことで悩んでいる人がいたらみんな海に入ったらいいんですよ!海に!」と言っていた。

 

カウンセリングにいらっしゃる方が、海に行くことを想像すると、そこで発生する人間関係のトラブルや、海での事故のリスク、そして体力の問題や紫外線の問題などを考えてしまって、疲れ果ててしまう。

 

一般の人からすると「何もしていないのになんでそんなに疲れているの?」とあきれる。

「何か行動して疲れるのだったらわかるけど、何にもしてないのに?」と白い目で見られてしまう。

 

この疲れは一般の人たちには伝わらない。

でも、カウンセリングをやっていると、そのものすごい疲れは伝わってきて「これは何をするにも難しいよね」と思ってしまう。

 

思考するだけで疲れてしまう。

 

単純な仮説では、考え始めて緊張のホルモンが分泌され始めたら、普通の人の脳だったら「もう十分に分泌されたぞ~!」と止まるのだが、止まらない脳だから分泌され続けて緊張が止まらず、それで疲れてしまう。

 

緊張のホルモンが分泌され続けて、ずっと考え続けてしまうので、ありとあらゆるリスクや問題がシミュレーションできる。

それを一般の人から見れば「頭でっかちで何も行動できない人」とされてしまう。

 

口先だけで何も行動できない人、という枠組みでくくられて、そこから出られなくなる。

 

でも、臨床の中でそんな方を見てると「ただ頭で考えを巡らせている頭でっかちとは違う!」と思える。

ただ考えて、いろんなシミュレーションを弄くり回しているだけとは何かが違う、ということから、時間軸の話が出てくる。

 

 

私のサーフィンの例を取れば、去年の9月から「これからサーフィンを始めよう」と考えて、脳のネットワークを使って現在の自分の脳と繋がってしまったら、去年の自分は「やっぱり怠いし面倒臭いからやめよう」となっていただろう(何も考えなかったから始められた、と思っている)。

 

サーフィンを始める時、一週間に4,5回のペースでジョギングをしてるから、ある程度の筋肉がついているから大丈夫だろう、と思っていた。

でも、ジョギングで使う筋肉はサーフィンでは全く使えなかった。だから、海に行くたびに全身筋肉痛が一週間続く時期が4カ月以上続いた。

 

去年の自分の筋肉量で、現在の自分の脳のネットワークにつながった時。

全く違うので「無理~!」となってしまう。さらに、そこに至るまでの筋肉痛の記憶も脳のネットワークで受け取ってしまうので「こんなに苦痛だったら無理~!」となってあきらめる。

 

「何も挑戦しないであきらめている」と他の人は思うのだが、実際は「サーフィンを始める」と想像したときに、サーフィンを始めて10か月後の自分の脳とネットワークでつながって、その自分の情報をいっぺんに受け取ってしまうから、身体が怠くなり、いろんな失敗の経験も一気に受け取ってしまうから「やっぱり面倒くさい」となって「始めるのをあきらめる」という結果になる。

 

そして、サーフィンをしていた時間軸とは違う時間軸を歩むようになる。

 

別時間軸の自分は合気道のことを例にして”別時間軸”の仮説を展開していたかもしれない。

 

 

「何かやろうとしても一歩踏み出せない」とか「楽しめない」というのは、未来に思いをはせた段階で、未来の自分の経験値を一気に受け取ってしまうから。それは、精神的なストレスだけじゃなく、身体的な負荷も受け取る、と仮説を立ててみるとさらに面白い。

 

だから、考えてしまうと何もできなくなる、という興味深い現象が起きている(という仮説)。

 

 

そして、この時間軸を使ったスクリプトの方が、いつの間にか考えることを止めて、身体的、精神的ストレスから自由になっていけるような予感がしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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