生まれ変わる仕組み

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生まれ変わる仕組み

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/06/09 生まれ変わる仕組み


こんな「時間軸を考慮した人間の変化」などは理論物理学の人は、数式で表すことができてしまう。

 

以前、私が話したことを理論物理学の方がすべて方程式に変換して100ページ以上の資料にまとめてくださったのを見て「おー!」と感動したことがあった。

 

でも、それを読んでも誰も理解できないのだろうな、と思ったことをフッと思い出した。
美しい数式ではあるのだが、理解できる人がほとんどいない。

 

自分がここで書いていることもそうなのかもしれない、と自分で書いている文章を読んでいてそう思った。

 

でも、イエスの話はもっと理解するのが難しい。

 

ニコデモというユダヤ人の指導者が夜にイエスのもとに来たときに、イエスはニコデモに「誰でもあたしく生まれなければ、神の国を見ることはできない」と言った。

 

ニコデモは「人が年をとってから生まれることが、どうしてできますか。もう一度、母の胎に入って生まれることができましょうか」と質問した。

 

ニコデモはイエスの話が全く理解できなかった(そりゃそうだ!)。
なぜなら「常識的に不可能」と思っているから。

 

このニコデモの話を思い出すと、私の頭の中で「僕なんか生まれてこなければよかったのに!」という言葉が頭に響いてくる。
自分が生まれてきたせいで、母が苦しみ、そして父が経済的に困窮していく。私の罪のせいで人に不快な思いをさせ、混乱させて怒らせ、そして人生を狂わせてしまう極悪人がここにいる(極悪人~!)。

 

もし、脳のネットワークが存在しているのだったら「こんな不幸で最悪な人間は生まれてこなければよかったのに!」と思った瞬間に、赤子の自分の脳と繋がり、その”罪”を流し込むことになる。
ここで”罪”と漠然と書いているのだが、実際は自分が罪悪感を感じてしまったり惨めな思いをした場面のデータのことである。例えば、父親に怒られたエピソードで、文章的なデータだったら100kbであるが、映像音声データだと100GBと大量のデータになり、それが何十年分だから莫大な”罪悪感”のデータが赤ん坊の脳に流れ込むことになる(ハードディスクがいっぱいだ~!)。
まさに、赤ん坊は罪を抱えて生まれてくることになってしまう(かわいそ~!)。

 

キリスト教では、イエスがすべての人の罪のために犠牲になって十字架に付けられた、ということになっている。
「自分の罪のためにイエスが十字架に掛かってくれた」と信じれば罪が許され救われる、というのが教義だと思った(たしか)。

 

それを考えると、何十年もの間、背負ってきた罪悪感を赤ん坊の自分に思いをはせて背負わせるのではなく、イエスに注目を向けることで、すべての”罪”のデータを脳のネットワークでイエスに託すことで、赤ん坊の自分は罪を背負わされることなく”生まれかわる”ことができ、現在の自分が変わるのでは?と仮説を立てた。

 

これを”心”に確認してみたら見事に却下された。

 

「ちが~う!」

 

イエスが十字架に付けられたのは、罪のないはずの神の子が下りてきても支配者たちは罪人にしてしまって極刑で殺してしまった、ということだよ!
「罪は支配者によって作られているだけ!」ということを”こころ”が教えてくれた(心に聞くって面白い)。

 

これまで抱えてきた罪悪感は全て幻想であるから、赤ん坊の自分に「生まれてこなければよかった!」と思って重いデータを背負わせる必要が無い、ということになる(ほっほー!)。
そうなると、罪を背負ってきた現在の自分の時間軸とは違った赤ん坊の成長が始まって、その成長が今の自分に影響を及ぼす。
罪を背負わせない別時間軸が作られる=生まれ変わる、という仮説がここにある。

 

罪を感じさせられて、過去を振り返って、過去を後悔して、過去の自分を責めることで、過去の自分の脳とつながって重いデータを背負わせることがなくなるから、頭が軽くなって自由になる(パラダイス~!)。

 

これを心理学的にしてしまえば、過去や現在の自分を責めなくなれば人はもっと自由になれる、ということなのかもしれない。
だから、内観療法では「両親に対して感謝する」などを徹底してやる。
認知行動療法では、自動的に自分を責めてしまう思考を何度も修正していく。

 

効果が出るときは、たぶん、脳のネットワークで”自分を責める”という重いデータを過去の自分に背負わせなくなり、現在の自分の脳の空き容量が増えて自由に動き思考することができるようになる、という仕組みなのかもしれない、と仮説を立てる。

 

(つづく)

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