たとえ話の意図

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たとえ話の意図

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/06/07 たとえ話の意図


夢の中でカウンセリングの場面が出てくる。

 

クライアントさんとの受け答えで「あれ?これって意図していない展開だな~?」と夢の中で落ち込んでしまう。
ものすごい後悔をして、そして目覚める。
「あー!結構リアルな夢だった!」と思って仕事に行く。

 

しばらくカウンセリングをしていて「あれ?この展開って夢の中と一緒だ!」となる。
クライアントさんが夢の中で仰っていたことと同じことを仰っている~!(わ~い!)
私の受け答えの分岐点がやってくる。
「夢の中であのように受け答えをしてしまったから流れが違っちゃったんだよな~!」と別な選択肢を選んで、カウンセリングは何事もなかったようにスムーズに流れて笑顔で終わっていく(ひゃっ!ひゃっ!ひゃっ!)。
夢の中で体験したあの後悔はない。

 

こんなことを何度も体験していると「やっぱり、過去って変えられるかもしれないよね!」と思えてくる。

 

カウンセリングで残念な展開をしてしまった自分がいる時間軸がある。
でも、その時間軸から、脳のネットワークを通じて過去の自分にメッセージを送る。
「その展開は面白くないから!」って。
そして、未来の自分の経験値から別の選択肢を選ぶことで、残念な展開をしてしまった自分とは別の時間軸が作られて自分の未来が変わっていく。

 

これって面白い。

 

これを意図的にやろうとするとうまくいかない。
小学校の頃に、過去の自分にメッセージを送ろうと念じたことがあった。
「あそこでいじめっ子に近づくとやられるよ!」って。
でも、現実の自分がいじめっ子に虐められてしまうと「やっぱり何も変わらない!」と絶望してしまっていた。

 

なぜできないのだろう?と子供の頃は分からなかった。

 

妄想性障害の診断が付いたクライアントさんのカウンセリングをやっているときに、そのクライアントさんの中にとてつもなく大きな人が出てきて「人間の本質は”矛盾”と”葛藤”と”逆説”である」と仰った(ひえ~!)。
このときはじめてなぜ自分の意識では過去の自分に影響を及ぼすことが難しいのかがわかった。

 

ニュースを見ていて「子供が迷子になりました」と流れた時、意識的に「かわいそう!」と思った瞬間に「ざまあみろ!」という思考がバックグラウンドで流れている。
人間には恒常性のシステムが備わっているから「かわいそう」とプラスの思考のバランスを取るために「ざまあみろ」というマイナスの思考が自動的にバックグラウンドで動いているのかもしれない、という仮説が「人間の本質は”矛盾”と”葛藤”と”逆説”である」の言葉から立った。

 

意識的に「できる!」と思った瞬間にバックグラウンドでは「できない!」が浮かんでバランスを取って±0にして日々のバランスを取っている。
意識的に肯定的にプラスの方に掛けようとすればするほど、バックグラウンドではバランスを取るためにマイナスの思考が膨らんでしまい、打ち消してしまう。

 

だから、催眠のお師匠さんは意識だけじゃなくて無意識さんに働きかける物語(スクリプト)を使ってクライアントさんの時間軸にアプローチしてクライアントさんの現実を変えていった。

 

あのイエスは、人が意識的になってしまうから、聞いている人に合わせてたとえ話しか使わなかった。

 

(つづく)

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