一緒にいると憂うつ

別にひどい人ではないのに、一緒にいると苦痛になるということも良くあります。「刺激が無い」とか「慣れてしまった」という解釈をする人も多くいますが、この背後にもっと大きな問題が隠れていたりします。隠れている問題とは「自分は幸せになってはいけない」という呪いのような拘束です。自分がいつも安心していられない、自分にとって一番良いものを選択してはいけない。楽をしてはいけないという強迫感です。これは、心の傷からこのような考え方をするようになってしまいます。心の傷がそのまま残ってしまうと、その傷はいつまでもその人のことを苦しめます。ちょっとしたことでも、心の傷に触ってしまうので、いつも痛い思いをしてしまいます。だからこそ絶えず警戒態勢を敷いていなければならないのです。いつも、警戒し緊張し、いつでも戦闘態勢の状態を保ってしまいます。警戒や緊張することに慣れてしまうと、静けさがものすごい不安になってしまいます。心の傷が癒されずに残ってしまっている人は、どんな相手でも満足することなく、安定の中にある静けさを恐れるが為、むしろ危険な相手の方へと惹かれていってしまうのです。心の傷を治療することで、この警戒と緊張が収まり、静けさの中で生きるのが楽になります。そうなると、相手とのコミュニケーションの取り方に変化が生じ、楽になることが出来ます。

問題の特定（３回）→生育歴（２回）→心的外傷治療（３回）→フォローアップ（４回）

※心理療法の効果は個人差があります。