勉強になる治療

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勉強になる治療

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/05/02 勉強になる治療


幼稚園生とか小学生の治療をやらせていただくとものすごく勉強になる。
勉強になる、っていう表現はおかしいのかもしれないが、お子様方は、正直に治療が「効いている」か「効いていない」を教えてくださるから、治療の戦略を立てやすい。

 

例えば「学校のお友達とうまくしゃべれない」という方がお母さんに連れられてやってきたときに「学校のお友達とのおしゃべり」とイメージしていただく。するとお子様は「頭がごちゃごちゃする!」とちゃんとフィードバックして下さる。

 

そこでコミュニケーション問題だから単純に言語障害関連の遺伝子である「NAGPAの還元」を一緒に7回唱えていただく。
そして「もういちど“学校の友達とうまくしゃべれない”と頭の中で思ってください」とお聞きする。

 

「変わらない!」とかわいそうな人を見るような感じで、私を見ながらそう答えてくださった。
確かに「いい大人がこんなバカなことをやって!お母さんも変なのに引っかかっちゃって!」というあきれ顔であった。
「こんなことで変わるんだったら僕なんか学校で苦労しないよ!」というのが正直な気持ちだと思う。

 

次に試したコードでは、完全ににやけながら「変わらない!」と仰っていた。
正直、お子様相手だけど焦る。

 

いくつか試して「変わらない!」をいただいて「え~い!こうなったらダメ出しの遺伝子だ!」とFOXP2の還元を唱えていただいた時に、お子様が初めて「あれ?これは良いかもしれない!」と仰ってくださった。

 

「おー!この方は頭がいいから他の子たちの言動に対して色んなダメ出しが湧いてきてしまって、それで頭がごちゃごちゃしてうまくしゃべれない!」となっているのでは、と仮説を立てた。
これでうまく喋れるようになるかどうかを検証していただくことをお願いした。

 

次の週になって「これ以上は同じ暗号だと治らない気がする!」と仰っていただいた。

 

「おー!いきなり!」

 

頭の中にカエルさんが出てきて「周りのいじめっ子と自分のミラーニューロンの太さが太すぎるから、いじめっ子からデータが流れ込んできて、自分の頭の中での処理が追いつかない!いじめっ子のデータを一生懸命に追い出そうとしているから頭が混乱する」と教えてくれた。

 

何じゃそれは~!

 

小学2年生だから私のミラーニューロンの本は読んでいないと思う(あの本の内容はR-18)。
それなのにミラーニューロンが出てきちゃったし、かえるちゃん(のちに”こころ”になる)が原因を教えてくれるなんて、すごい!

 

確かに上下オリーブ体のギャップが短いと言葉を必要としないぐらい相手からの感覚が脳に伝わってきてしまうのかも?と思って「HOXA1の還元」を唱えていただいた。
すると「なんか流れてくるデータは同じ感じ」と言われてしまって「ショック!」。
いい仮説だと思ったのに。

 

相手の情報が流れ込んできてしまうのだったら、自我境界の問題かも、と思って唱えていただいたが、しょっぱい反応だった。

 

様々なミラーニューロンに関連する仮説を立てて遺伝子を探して唱えていただいたが、変わるものは見つからなかった。

 

そんな時に「あ!そういえばトラウマで脳が過活動を起こしているからミラーニューロンのパイプが太くなっているのかも?」と思って、唱えていただいた。

 

すると「これだったらミラーニューロンで入ってくるのを遮断できる可能性がある」と仰っていただけた。

 

なるほど~!と感心する。トラウマでミラーニューロンのパイプが太くなるなんて思いもしなかった。

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