孤独を感じる脳の部位

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孤独を感じる脳の部位

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2018/09/22 孤独を感じる脳の部位

一人でいるときに安心して落ち着いていられない、というのが私にはありました。

 

いつも「なんかしなきゃ!」と思って「勉強をしよう」とか「本を読もう」と焦っているのですが、実際に教科書を開いたりしても「全然集中できなくて内容がちっとも頭に入ってこない!」となっていました。

 

逆にそんな状態の時に集中できることって性的妄想だったり、いじめっ子にいじめられた嫌なことを思い出して「あいつをやっつけてやりたい!」とぐるぐる考え続けること。

 

そんなことをしているうちにあっという間に時間が経ち「なんにもやっていない!」と時間を無駄にしてしまったことで後悔しますが、次の日にも同じことを繰り返しちゃいます。

 

この「性的妄想から抜けられない」とか「いじめられたことをぐるぐる考えちゃう」というのは頭がおかしいから?とずっと悩んでいました。

 

家の近くに精神科の病院があったのですが「自分はいつかはあそこに入院させられる」と思って怯えてた。

 

キリスト教の家庭で育ったから、精神科の入院よりも「こんなことを考え続けてしまう自分は生まれつきの罪人で地獄に落ちて永遠の業火で焼かれ続ける~!」と夜も眠れなかったことがありました。

 

2016年にマサチューセッツ工科大学の神経学者らのチームが「孤独を感じる脳の部位を特定!」とすごいことをやらかしました。

 

その脳の部位は「背側縫線核」という部位でした。

 

マウスの実験で「仲間の中で育てたら背側縫線核は活発には働かない!」となっていて「孤立させたら背側縫線核が活発になったぞ!」というのを見つけちゃいました。

 

ちょっと恐ろしいのは「一度孤立させちゃったら、仲間に戻しても背側縫線核が敏感になっちゃった!」という感じになること。

 

マウスの実験では「隔離されたマウスは、そうじゃないマウスよりもはるかに社交的になった」ということだから、人間だったら「人に気を使うようになった」とか「人に媚を売らずにはいられない状態になった」という感じになるんだと思います。

 

これまでのマウスの実験で0ー1歳の間に親から引き離して孤立した状態を作ることで「脳の緊張のスイッチが壊れちゃった!」というのがありました。

 

だから「安心できる環境」にいても「脳の緊張のスイッチが壊れちゃっているから緊張しちゃって落ち着かない!」となっていたのかな?だから、緊張を緩和させるために性的妄想や苦痛なことを考えて「脳内麻薬を分泌させて緊張を麻痺させちゃおう!」ということをやっている、と考えてきました。

 

ストレス刺激で緊張のホルモンがどのように動くのか?ということを試してみると「やっぱり親から精神的にネグレクトされた人たちはストレスホルモンの動きが普通の人と違う!」となっていて「なるほど!」と思っていた(これは日本催眠医療学会でお話しします)。

 

マサチューセッツ工科大学の研究では「孤立」を体験しちゃうと「背側縫線核の神経活動が敏感になっちゃう!」から「人の中にいると人の顔色を伺うのが止まらなくて疲れちゃう!」となっていることになる。

 

「人の気持ちを常に考えちゃうのが止められない!」というのもこれ!

 

確か背側縫線核って、攻撃性とか摂食行動、さらには性行動にも関係しているから「頭の中で攻撃的なことを考えるのが止まらない!」とか「性的妄想が止まらない」というのも「孤独」が原因。

 

さらに、食事関係になると「意地汚い」と自分を思ってしまうのも「孤独」によって背側縫線核が活発に動いているから、と考えられちゃうわけですね。

 

だから「普通の人が羨ましいな」と思うのは「普通の人は背側縫線核の神経が鈍感」なんでしょうね。

 

「何をやっても満足がない」とか「落ち着いていられない」や「人にむかついちゃう!悔しい!」となっている私は「背側縫線核が敏感や~!」となっている。

 

呼吸に注目を向ける「マインドフルネス」や「瞑想」などは、多分、この背側縫線核の過活動を沈めることが目的になっていて、それを繰り返すことで「もしかしたら普通の人のように落ち着いていられるようになるのかも!」という希望があるわけです。

 

私自身は瞑想とかはやってこなかったのですが、過去の自分と比較した時に「あれ?結構違うかも!」と感じるわけですね。

 

多分、背側縫線核に影響があったのってごく最近のような気がしているんです。

 

何が効果があったのか?と考えてみると楽しくなってきます。

 

(つづく)

消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法(すばる舎)のアマゾンのレビューを書いてくださってありがとうございます。

「私が誰かを褒めた時に夫が」ということに以前から気がつかれていたのはすごいです。こんなに巷に嫉妬の発作が溢れているんですよね。「あ!嫉妬の発作なんだ!」とわかると全然捉え方が違ってきて、怒りにとらわれなくなりますよね。うれしいです!ご主人の受動攻撃も面白いですね。なんとなく「学習性無力」の原因ってわかっているんですよね。でも、問題は「誰からもそれを理解されないこと」なんだと思います。脳のネットワークは目に見えないですからね。私だけの正解、って嬉しいです。パンドラの箱って面白い。これからの展開が楽しみですね。ヒャ~!

 

感謝!!

 

大嶋 信頼

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