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本の中に仕込まれている暗喩(メタファー)の美しさ
今日は、ちょっとブレイク(休憩という意味です)で「本の選び方!」ということを書いちゃいます。
私は、脳のことを書いているのがものすごく楽しいのですが、読んでいる皆さんは「疲れる~!」となるかもしれないから、ちょっと休憩をしちゃいましょ。
静かに本を読む時間。
いいですよね。
さあ、本を読む時って、皆さんはどのように選んでいるのでしょうか?
本屋さんにいくと「いっぱい並んでいて迷っちゃうよ~!」となりますよね。
昔と今とを比べると、読めるものがたくさんある!ということですかね。
毎日のように新刊がでていて「あ!これも面白そう!」とか「あれも興味深いな!」という感じになっていますね。
たくさんいろんな本が出ていて、いろんな人が様々なことを言っています。
でも、私が好きなのは「同じ本を何度も読む」ということだったりします。
パール・バックの「大地」だったり、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」をもう一度読みたくなったり。
時々、読みたくなって、うずうずするのはシェイクスピアの「ハムレット」なんですよね。
素敵な本って、その場面のイメージが強烈に頭に残っていて、人生の大切な場面で「フッ!」とその場面が浮かんできてくれます。
それが「メタファー」になったりするんです(メタファーの説明はちゃんとここからしますね)。
ある時に、人の病から、お別れを想像して、寂しい気持ちになったことがありました。
そんな時にフッと私の頭の中に浮かんできたのはヘッセの「車輪の下」の川の場面でした。
ヘッセのあの書き方はすごいんです。
生き生きとした生命に満ち溢れた川の描写が美しい。
そして、嫉妬の攻撃を受けて「あ~!」となってしまう少年の姿がそこに映し出されていきます。
あの、生き生きとした川があの少年の命をどのよう受け止めてくれたのか。
そんなことが頭に浮かんできて、私はいつのまにか、私の中に流れている川を感じていました。
そして「お別れ」と思って悲しんでいた気持ちが、その川に流されていき、いつのまにかキラキラとした輝きに変わって行った時に「不思議だな~!」と思うんです。
ヘッセの「車輪の下」に書かれている「川」の描写は、一つのメタファー(メタファーは、手品のトリックみたいなもの)となって私の中にインプットされています。
「お別れは悲しいもの」という常識にとらわれていていた私が、実際に「お別れ」の場面に直面した時に「メタファー」が起動します。
辛いもの、苦しいもの、悲しいもの、そこからなかなか立ち上がれないもの、と思い込んでいた私が、あの川の場面を思い出した時に「お別れ」の意味づけがまったく変わってしまいます。
そう、命の満ち溢れている川に浮かぶ安堵の表情が、私の心を洗い流してくれます。
そして、私の中に流れるその生き生きとした川の流れを感じることができたんです。
その川の流れに手を入れた時に、中に息づく生命たちが「ブルブル」っと私の手に触れてキラキラっと光り輝きながら飛び跳ね、再び川の中へ戻っていく。
そんな命に満ち溢れた川に触れた私の手は、皆さんの心に支えられてこうして文章を書き続けています。
「メタファー」って「なんなのそれ?」と専門家でも「ちょっとはっきりとは説明ができないんですけど」となったりするぐらい面倒臭いものに思えちゃいます。
でも、本当は簡単で「メタファーは仕掛爆弾みたい!」という感じ。
ある時、私たちが困ったことが起こった瞬間に仕掛け爆弾が「ドッカ~ン!」と爆破して意識的な思い込みを吹き飛ばしてくれて「あ!それまで見ていた風景とは全然違って見える!」としてくれるものです。
ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」の川がメタファー(川のシーンが仕掛爆弾になっていたということです)となっていて「悲しいお別れ」をきっかけにメタファーが起動して「悲しみ」を180度変えて「これから皆さんと一緒に生き生きとした生命に満ち溢れた文章を書くぞ!」ということに変えてしまったんです。
そう!命の源が私の中に流れているのを感じたから。
同じ本を何度も読むのって、本当に楽しいんです。
そこに隠れているメタファーに触れることができて、人生の様々な場面でそのメタファーが起動して、多分他の人が見ている風景とは違った風景を見せてくれるから。
今回、恋愛本を書いて「あ!ハムレットのメタファーが起動しやがった!」とシェークスピアさんの仕掛けた仕掛けに見事に私は引っかかってしまって「シェークスピアってすげ~!」となっていました。
「恋愛の本を書いていて泣くって、アホでしょ!」と涙を流しながら思ったのですが、シェークスピアの仕掛けたメタファーが起動しちゃってて、恋愛の美しさにやられてしまいました。
本はいいですねー!
でも、シェークスピアはすげー!です。
(つづく)
24/11/08
24/10/18
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今日は、ちょっとブレイク(休憩という意味です)で「本の選び方!」ということを書いちゃいます。
私は、脳のことを書いているのがものすごく楽しいのですが、読んでいる皆さんは「疲れる~!」となるかもしれないから、ちょっと休憩をしちゃいましょ。
静かに本を読む時間。
いいですよね。
さあ、本を読む時って、皆さんはどのように選んでいるのでしょうか?
本屋さんにいくと「いっぱい並んでいて迷っちゃうよ~!」となりますよね。
昔と今とを比べると、読めるものがたくさんある!ということですかね。
毎日のように新刊がでていて「あ!これも面白そう!」とか「あれも興味深いな!」という感じになっていますね。
たくさんいろんな本が出ていて、いろんな人が様々なことを言っています。
でも、私が好きなのは「同じ本を何度も読む」ということだったりします。
パール・バックの「大地」だったり、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」をもう一度読みたくなったり。
時々、読みたくなって、うずうずするのはシェイクスピアの「ハムレット」なんですよね。
素敵な本って、その場面のイメージが強烈に頭に残っていて、人生の大切な場面で「フッ!」とその場面が浮かんできてくれます。
それが「メタファー」になったりするんです(メタファーの説明はちゃんとここからしますね)。
ある時に、人の病から、お別れを想像して、寂しい気持ちになったことがありました。
そんな時にフッと私の頭の中に浮かんできたのはヘッセの「車輪の下」の川の場面でした。
ヘッセのあの書き方はすごいんです。
生き生きとした生命に満ち溢れた川の描写が美しい。
そして、嫉妬の攻撃を受けて「あ~!」となってしまう少年の姿がそこに映し出されていきます。
あの、生き生きとした川があの少年の命をどのよう受け止めてくれたのか。
そんなことが頭に浮かんできて、私はいつのまにか、私の中に流れている川を感じていました。
そして「お別れ」と思って悲しんでいた気持ちが、その川に流されていき、いつのまにかキラキラとした輝きに変わって行った時に「不思議だな~!」と思うんです。
ヘッセの「車輪の下」に書かれている「川」の描写は、一つのメタファー(メタファーは、手品のトリックみたいなもの)となって私の中にインプットされています。
「お別れは悲しいもの」という常識にとらわれていていた私が、実際に「お別れ」の場面に直面した時に「メタファー」が起動します。
辛いもの、苦しいもの、悲しいもの、そこからなかなか立ち上がれないもの、と思い込んでいた私が、あの川の場面を思い出した時に「お別れ」の意味づけがまったく変わってしまいます。
そう、命の満ち溢れている川に浮かぶ安堵の表情が、私の心を洗い流してくれます。
そして、私の中に流れるその生き生きとした川の流れを感じることができたんです。
その川の流れに手を入れた時に、中に息づく生命たちが「ブルブル」っと私の手に触れてキラキラっと光り輝きながら飛び跳ね、再び川の中へ戻っていく。
そんな命に満ち溢れた川に触れた私の手は、皆さんの心に支えられてこうして文章を書き続けています。
「メタファー」って「なんなのそれ?」と専門家でも「ちょっとはっきりとは説明ができないんですけど」となったりするぐらい面倒臭いものに思えちゃいます。
でも、本当は簡単で「メタファーは仕掛爆弾みたい!」という感じ。
ある時、私たちが困ったことが起こった瞬間に仕掛け爆弾が「ドッカ~ン!」と爆破して意識的な思い込みを吹き飛ばしてくれて「あ!それまで見ていた風景とは全然違って見える!」としてくれるものです。
ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」の川がメタファー(川のシーンが仕掛爆弾になっていたということです)となっていて「悲しいお別れ」をきっかけにメタファーが起動して「悲しみ」を180度変えて「これから皆さんと一緒に生き生きとした生命に満ち溢れた文章を書くぞ!」ということに変えてしまったんです。
そう!命の源が私の中に流れているのを感じたから。
同じ本を何度も読むのって、本当に楽しいんです。
そこに隠れているメタファーに触れることができて、人生の様々な場面でそのメタファーが起動して、多分他の人が見ている風景とは違った風景を見せてくれるから。
今回、恋愛本を書いて「あ!ハムレットのメタファーが起動しやがった!」とシェークスピアさんの仕掛けた仕掛けに見事に私は引っかかってしまって「シェークスピアってすげ~!」となっていました。
「恋愛の本を書いていて泣くって、アホでしょ!」と涙を流しながら思ったのですが、シェークスピアの仕掛けたメタファーが起動しちゃってて、恋愛の美しさにやられてしまいました。
本はいいですねー!
でも、シェークスピアはすげー!です。
(つづく)