われわれは宇宙人だ!って遊ばない!

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われわれは宇宙人だ!って遊ばない!

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2018/04/02 われわれは宇宙人だ!って遊ばない!

「両親の仲が悪い」とか「借金があって家庭内の緊張が高い」や「家族のメンバーがちょっと普通の人と違うんですけど」という一般の家庭とは違う「機能不全の家族」で育ったら、子供は社会でうまく適応できなくなる、という特徴になります。

 

その子供の特徴は「アルコール依存症の家庭で育ったのと同じ」という興味深い研究があります。

 

アルコール依存症の家族ってものすごいんです。

その中で育った子供ってものすごいな~!と感心するぐらい「大変!」なの。

 

でも、それと同じぐらい「機能不全の家族」で育つと社会で不適応を起こしちゃうって?なんで?と私は、この現象を教科書的には認識していて「確かにそうだよな!」とカウンセリングの中で「本当にアルコール依存症の家庭で育った子供と一緒だ!」ということがわかります。

 

私の育った家庭は、心理学的に言ったら「機能不全の家族」というのは「微妙だな~!」という感じ。

 

確かに、父親は事業に失敗して借金だらけで、常に家庭内が緊張していて、母親が家で食べるお米がないので、赤ん坊だった私を一人置いて親戚のうちにお米を買いに行き、夜遅くまで帰ってこなかった。

 

ここまでを見ると「赤ん坊だった私が一人で放置された」というネグレクト(育児放棄のことです)で、私の脳の緊張のスイッチが壊れてしまい、みんながリラックスをしている時でも「一人で緊張してる!」という状態になり、集団からは「みんなと違う!」と仲間はずれにされてしまいます。「みんなとは違う!」ということで周囲からは“嫉妬の攻撃”を受けちゃって、ますます集団から外れて「頭がおかしくなる~!」という具合になっていたかも?という感じになります。

 

この周囲からの嫉妬が興味深いです。勉強もできない、服装もみっともない、そして運動もできない、という子に対してどう嫉妬するねん!と突っ込みたくなるんです。

 

当時いじめていた連中の話を聞いて見たら面白いんですよね~!

いじめる側の視点では、要するに私の緊張が高いのは「家族から愛されていてクラスメイトのことを見下しているから」と思っていたらしいんですね。「愛される家族の中にいるなんてずるい!」という嫉妬が起きちゃって破壊的な人格になっていじめをするんです。ちなみに、いじめを先導していた子は、母子家庭でしたね。

 

ちょっと話は違いますが、ニュースで「震災いじめ」というのを取り上げていて、それを聞いて「あるんだよね」と思いました。

 

被災して、転居した先の学校でいじめを受けちゃう。

 

それって、様々な理由が考えられます。

 

でも「嫉妬」という観点で言ったら、被災をして避難してきた一家を見て、まずは子供達の両親が「あの人たちは企業や国から経済的にサポートされている、ずるい!」という嫉妬の発作を起こしてしまう、ということが考えられます。購入したものとかをすべてチェックしていたり(嫉妬って怖~い!)。

「え?すべてを失ったのに?」と思うのですが、隣の芝は青く見えて嫉妬の発作が起きるもの。

専門家だったら「そんな風に嫉妬するなんって知能が低いんじゃないの?(まあ、算数障害を疑いますよね。計算ができないって)」と考えるのですが、いや、嫉妬って動物的な発作だから「誰でも」知らず知らずのうちに起こしちゃうんですよね。「義人はいない、一人もいない」なんです。

 

両親の嫉妬の言動を子供が真に受けて「あいつはずるい!」となってやっぱり嫉妬の発作を起こしていじめにつながっている可能性を考えなきゃいけないんでしょうね。

 

いじめの背景には誤解と嫉妬が必ず潜んでいるような気がするんです。

 

私がなぜ、こんなにアルコール依存症の家庭で育った子供のようにたいへんな状態になってしまったか、ということを考えた時に、もう一つの大きな要素としてキリスト教というものが考えられるんです。

 

アルコール依存症の家族って、お父さんやお母さんがお酒を飲んで「大変だ~!」なんてなっていることを「近所の人や外の人には言ってはいけない!」と思って抱えてしまうから「自分たち家族は宇宙人!」みたいな感覚があるんです。

 

クリスチャンの家庭で育って、毎週土曜日と日曜日は教会に行く、ということが習慣になっていたから「他の家族は遊びに行っているのに自分たちは違う!」と確かに私も「宇宙人」のような感覚を持っていたんです。

 

(つづく)

 

 

 

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