本には書けないこと

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本には書けないこと

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/09/30 本には書けないこと

「すぐに不安になってしまう」が一瞬で消える方法(すばる舎)の新聞広告がど~んと今朝の読売新聞と中日新聞に掲載されました!!

皆さんが応援してくださっているおかげでどんどんすごいことになっていきますね。

 

これからも応援よろしくお願いいたします!!

 

あの本に書いてある呪文がいいんですよねー。

 

前にもちょっと紹介した「過去の自分を変える」ということをやるときには、あの本に書いてある呪文が一番効くかも!と思っています。

 

呪文っていろんな使い方ができるんですよね。

 

人間関係で「緊張するかも!」と思った時も、あの呪文の中から「どれを唱えたら緊張が下がるかな?」と思って、緊張に浸りながら呪文を7回ずつ唱えて確かめてみると「あ!やっぱり人の目ばっかり気にしちゃう自意識過剰のコードで楽になる!」となるから不思議。

 

「人目を気にしているだけ!」と唱えてわかったら、なんだか人目が気にならなくなって「あれ?緊張していないかも!」となる。

 

「呪文なんて子供騙しみたいなアホなことを!」と思われるかもしれません。

 

でも、この「唱える」という手法のベースには”脱感作療法”という手法があります。

 

「緊張しちゃう!」という実際の場面じゃなくて、そのことを想像するだけで人って緊張しちゃうんです。

 

「どの呪文があっているかな?」とその場面を思い出して、緊張に浸りながら違う呪文を唱えて確かめていることに意味があります。

 

そして「あ!唱えたら緊張がちょっと緩和した!」という呪文を覚えて、そして緊張場面が思い出されることで「緩和した」を条件づけることで、実際の場面でも「あれ?緊張しなくなった!」ということになります。

 

私の場合、小学生の時に、海で大きな波に飲まれて溺れそうになったので、波が崩れる時の「ど~ん!」という音を思い出し時に緊張して息苦しくなります。

 

「すぐに不安になってしまう」が一瞬で消える方法(すばる舎)の呪文で色々試しても「息苦しさが消えない!」ということを繰り返して、リミットレスの呪文を唱えた時に「あれ!息苦しくない!」となります。

 

そして、サーフィンのビデオを見ている時、サーファーが大きな波に飲まれる瞬間に「うわ~!」と息苦しくなっていた時に「リミットレスの呪文」を繰り返し唱えていると「あれ!苦しくなくなってきた!」となります。

 

そして、実際の海に行って、波の音を聞いて「うわ~!怖いかも!」と思った時に「リミットレスの呪文!」と7回唱えていると「だいじょうぶかも!」と自然に海に入って、そして、でっかい波を目の前にした時にも「リミットレスの呪文!」と唱えながら波の下をくぐって沖に出られるようになります(わ~い!)。

 

以前だったら息苦しくなって、すぐに「ダメだ~!」と諦めていたのに、唱えていると恐怖からの息苦しさがなくなって、パフォーマンスが落ちないので「いつのまにか沖に出てこれた!」という感じになります。

 

私は行動心理学が大好きなんです。

 

 

もう一つの「唱える」という手法の裏に隠れている心理療法のテクニックは催眠療法です。

 

人は常に”意識”で「緊張する場面だから、自分でなんとかしなければ!」と一生懸命に考えてしまいます。「なんで自分はいつも緊張してしまうのだろう?」と考えて分析します。そして「あんな時も、こんな時も緊張して失敗して思い通りにならなかった!」と過去の失敗例を次から次へと思い出してしまって「ダメだ~!どんどん緊張が高まってしまう!」となります。

 

催眠のお師匠さんが「無意識という言葉だけで催眠状態に入れる力がある」というようなことをある場所でおっしゃっていました。

 

意識は「正しいor間違っている」を判断するのが得意です。

 

催眠状態での無意識さんは「私を一番ベストな方向へと導いてくれる」という優れものです。

 

意識では「この緊張する場面で私はやらなければいけないことがちゃんとわかってる!でもそれがちゃんとできないんだ!」となります。

 

無意識さんの状態では「緊張してもしなくてもいいけど、今この場でやれることって無限にあるよ!楽しいことを一緒にやろうよ!」と楽しい方向へと導いてくれます。

 

大きな波を目の前にしている私が「リミットレスの呪文!」を唱えている時には、意識では大いなる矛盾を感じます。

だって、意識的にやらなければいけない、と思っていることは「波に対しての恐怖の克服」になります。だから、本来だったら「波は怖くない!」とか「そんな弱虫じゃダメだ!」や「過去の記憶から解放されなきゃ!」なんていうことをその場では頭の中で唱えるはずなんです。

 

それが「リミットレスの呪文!」なんてアホなことを唱えていると、意識さんが「なんでやねん!」と混乱して働かなくなって、無意識さんが私の主導権を握ります。

 

すると、体が自動的に「スイ~!」と動いて、いつのまにか波の下を気持ちよく潜っていきます。

 

無意識さんと一緒だと「あ~!気持ちいい~!」となっていつのまにか自由に波とお友達になっていたりするんです。

 

催眠療法は面白いし奥が深いんです。

 

 

もう一つの呪文の仕組みは遺伝子の問題です。

 

あの呪文は遺伝子コードがベースとなっています。

本が読むのが苦手だった人が、失読症の遺伝子を「還元」と唱えると「あれ?読むのが楽しくなってきた!」となる不思議な現象があります。

これまでの臨床で効果があった遺伝子コードを日本語に訳したのがあの呪文になります。

 

実はリミットレスの遺伝子は、末梢の感覚神経にある冷たさセンサーの受容体に関連しています。

緊張や興奮している時って、頭がヒートアップしています。神経がか活動を起こしちゃいます。そこに「冷た~い!」と感じさせることで、興奮が収まって「あ!冷静に状況を判断できる!」という状態になれるんです。

 

私が「原稿を書かなければ」というときは「何を書いたらいいんだ~!」と頭の中でパニックを起こしちゃいます。それは神経が活発に活動するのはいいのですが、高速回転で回りすぎて熱を帯びて「あ~!」となってしまうから「何にもアイディアが浮かんでこないかも!」となってしまう。そこで「冷た~い!」の呪文で脳のヒートアップが収まり「淡々と書けちゃうかも!」となるから面白いんです。

 

遺伝子の研究ってものすごく進んでいるんです。

 

 

本の中の症例は、催眠のスクリプト的な意図が含まれていて、暗喩が重要な役割をしています。

「読んでいて眠くなる」というのがその効果になります。

 

意識的に理解してもそれを支えるのは一部なのですが、無意識に暗喩が入った場合は、時間が経つと芽が出ていつのまには花が咲いて、そして、知らず知らずに大きな木となって豊かな実を結びます。

 

一般書にしてあるから、これらの意図を書くことはできないのですが、逆に書かない方が意識的にならずに、ちゃんと無意識さんにはアプローチすることができるんです。

 

「なんだこの本は!」と怒りを覚える人ほど、無意識さんに近い人だったりして。

なぜなら意識は一生懸命に抵抗しなければいけないのですから怒りや嫌悪感を示す必要があったりするんです。

 

そんな方が本を手放した時から、催眠的な暗喩がその人の中にタネを落として、いつのまにかその人の望みを叶えてくれます。

 

その方の中に大きな希望の木が育って、無意識さんの豊かな実をたわわに実らせて、ゆっくりと優しく風に揺られて甘い優しい香りを周囲に振りまくんです。

 

いつのまにか優しい眠りとともに。

 

 

 

 

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