私の前世はカニだった!

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私の前世はカニだった!

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/09/11 私の前世はカニだった!

催眠のお師匠さんが「退行催眠(過去に戻る催眠)」という形でやってらっしゃるのを見たことはありませんでした。

 

一時期、テレビで“退行催眠”というのが流行って、テレビで催眠療法の人が催眠をかけて「私の前世は蟹だった!」とカニ歩きをしている人を見て「おもしろ!」と思っていました。

 

お師匠さんが「安心できる感覚」を“今ここ”にしっかりつかまって、催眠で過去の苦しかった状態の記憶に遡って行く、ということをやっていらっしゃるのを見たことがあります。

 

私の場合の「安心できる感覚」は、あの当時から“海辺”でした。

 

燦々と照る太陽の下で砂浜に寝そべって、砂浜に打ち寄せる心地よい水の音を聞いている、そんな場面です。

 

人間って便利で、目を閉じてその場面を思い出してみると、本当にそこに行ったような感覚になり「癒される~!」となったりするんです。太陽の光が顔に当たって温かくなっている感覚が感じられて、そして波の音が聞こえてくるような感覚になり、ストレスレベルが下がります。

 

その感覚に十分に浸ったときに、右手を握りしめて条件づける(右手を握りしめている時は、この安心感がある、というテイです)。

 

右手を握りしめて、その安心できる感覚と共に、催眠のお師匠さんの誘導で「過去の辛かった場面」を見に行きます。

 

“安心できる感覚”と共に、過去のいじめの場面なんかを見ていると、自分の記憶の中では「一方的にやられていて、誰も味方がいなかった!」となっていますが「あれ?結構自分もやり返していたじゃない!」とか「何人かはちゃんと味方になってくれていた!」なんてことが見えて来て「びっくり!」。

 

暗黒の記憶に光が差し込めて来て、そして記憶が正しい方向に修正されることで、現在の自分に影響がおよび「うつ気分が楽になったかも!」となることがあるんです。

 

催眠のお師匠さんのその技を見ながら「お~!すごい!」と感動していました。

 

当時のボスにこの感動を話したら「それをアレンジして集団で催眠療法ができるようにしろ!」と言われて「御意!」となります。

 

そして、過去の辛かった自分を抱きしめて、その自分の辛さを受け止めてあげて癒してあげる“インナーチャイルドワーク”とお師匠さんの催眠療法を混ぜたような感じで、グループでも治療ができる方法を使うようになりました。

 

「お~!これってすごい効果があるかも!お師匠さんってすげ~!」とちょっと感動。

 

軽い催眠状態に入っていただき、そして、目の前に鏡に映った自分は幼い傷ついた自分だった、という流れになります。

 

その傷ついた自分を鏡から引き出してあげて、そして、話を聞いてあげて、抱きしめて温めてあげるという方法でした。

 

それをすることで暗黒の記憶が、不思議と修正されていって「あ!ちょっと光が見えて来た!」となるんです。

 

お師匠さんの目的は「記憶の修正」だったと思います。

確かに、心の傷を負ってしまうと「記憶がバラバラになっちゃってホラーになっちゃう!」という現象が起きます(これはそのうち詳しく説明を書きます)。それを催眠で安心できる感覚と共に過去にさかのぼると「お~!今までの記憶とはちょっと違っているぞ!」となる感じ。

 

でも、脳のネットワークということを考えたときに、脳のネットワークは時空を超える、という仮説が正しかった場合、それをすることで過去の自分が変わるから、現在の自分が変わる、という可能性が見えて来ます。

 

今回の「過去の自分に呪文を唱えさせる」というのは今まで使って来た手法の美味しいとこ取りしている感じ。

 

方法と仕組みを詳しく書いちゃいます。

 

(つづく)

 

 

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