嫉妬を止める方法

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嫉妬を止める方法

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/08/24 嫉妬を止める方法

今回、原稿を書いていて「ずるい!」と人に対する怒りが止まらな~い!」と苦しんでいた時期がありました。

 

「あの人、僕よりも先を進んでいて、ずるい!」とか「なんで、あの人は交通ルールを守らないんだ!」や「どうして、僕ばっかり調子が悪いんだ!」なんて怒りがたくさん出てきちゃいます。

 

原稿のネタを探して怒っていたら、その怒りに飲み込まれて、怒りが止まらなくなってしまって、その怒りが周りの人に伝わっておかしな行動をさせちゃうんです。

 

カウンセリングの中で「先生!怨念(おんねん)ってあるんですか?」とクライアントさんに聞かれます(この場合の怨念って、深く刻まれた恨みが呪いみたいな感じで身体的、精神的に影響を及ぼすことだと思います)。

 

「え~?それを私に聞く?」

 

なぜなら、職場の同僚の恨みのような不快感を職場にいると常にその方は感じていたんです。

そして「それって嫉妬なんだ!」ということがわかったら、その同僚と会話をしていて何気なく相手を褒めることができちゃったんです。

 

そしたら「あれ?憑き物が取れたみたいに身体が軽くなった!」とびっくり!

 

あまりにも楽になってしまったので「何?私って、あの同僚に呪いかなんかかけられていたの?」とちょっと怖くなります。

 

「何が起きたの?」と興味が湧きます。

 

その方は、誰に対しても謙虚な態度で仕事をしていて、仕事もバリバリやっていました。

すると、同僚が「コソコソ!」と影でその方の悪口を言ったり、仕事でわざとミスをする、というようなことをやって足を引っ張るようなことをやってくるんです。

 

その同僚はいつも仕事をサボっていて、仲間とつるんで人の噂話ばかりしています。だから「何あの人!」といつもイライラさせられていたんです。だから、その同僚のせいで「仕事に行くのが億劫だ!」となっていて「あいつの顔も見るのが嫌!」と気分が悪くなっていました。

 

嫉妬の発作って「自分の方が立場が上のはずなのに、相手の方が優れている」という条件でおきます(後は嫉妬の発作の遺伝子も必要かも!)。

 

その方が誰に対しても“謙虚な態度”をするために「私の方が立場が上!」とアホな同僚は勘違いをしてしまいます(実るほど頭を垂れる稲穂かな)。

 

でも、仕事は全然同僚よりもできてしまうので「ビビビッ!」って発作を起こして「何よ!あの人!」となってしまうんです。

 

嫉妬の発作を起こしているときは、能面のような顔になっておかしな行動をとります。

「仕事をちゃんとやらなきゃ!」と思っているのに発作時はそれができなくなり「やってられないよ!」と投げやりな感じになるんです。子供がいじけちゃっているあの状態が、それに近いのかな?

 

それを見て「仕事をちゃんとしないで、ずるい!」とこちらが発作を起こしている同僚に対して怒れば怒るほど、相手の発作が酷くなり、という悪循環に陥っちゃうんです。

 

嫉妬の発作を止める方法は「私は弱者じゃないんだ!」って気づくこと。

 

こちら側の怒りが止まらない、ということは「相手の嫉妬が止まっていない!」という可能性があります。

 

でも「私の方が立場が上なのに!」という相手の中の矛盾を解消してあげると嫉妬の発作は簡単に消えちゃいます。

 

その方の場合「あ!私は弱者だと思っていたけど、相手にとっては私は強者だったんだ!」ということに気がつきました。

 

そしたら「同僚は仕事をサボっている、と思ったけど、能力的に私よりも低くて仕事ができなかっただけだったんだ!」ということがちゃんと見えてきたんです。

 

すると「よく頑張っているんだね!」と自然と子供を褒めるように褒めてあげることができました。

その瞬間に同僚の中の「私の方が立場が上!」という錯覚が解消されて「あれ!発作が消えた!」となるんです。

 

同僚の中の”嫉妬”が解消されると「あれ?憑き物が取れたように楽になった!」となります。

 

“嫉妬”って多くの人が「羨望(うらやましい~!)」と勘違いしていますが、実は本来は嫉妬と羨望は違います。

 

”嫉妬”の方は「何かを失う不安や恐れ」が根底にあります。

例えば「彼氏を取られる不安」というのは”嫉妬”で一般的。

「地位が奪われるかもしれない恐れ」なんていうのも嫉妬の対象です。

「あの人に人気を奪われるかも?」なんていう不安も嫉妬になってしまいます。

 

どちらかというと嫉妬は「恐怖」が元になっていますから、小型犬が大型犬に「キャン!キャン!」と吠えているような感じになります。

 

でも、小型犬は「自分は小型犬だぞ!」という自覚が全くなくて「自分は相手と同じ大型犬なのに!」と吠えているから面白い。

 

そして、こちらは大型犬なのに「自分も相手と同じ小型犬」と思っていたら、キャンキャン吠えてくる小型犬に対して、対等に「グルグルグル~!」と威嚇してしまいます。すると、小型犬はますます「自分の縄張りや地位が奪われる!」という”恐怖”が増幅するので「キャン!キャン!」と吠えまくる、という厄介な現象が起きちゃうんです。

 

犬を観察していると勉強になります。

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

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