食事と愛情

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食事と愛情

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2017/05/31 食事と愛情

「ダイエットをしたいのに、食べるのが止まらない!」というのに対して「OXTの還元」×7や「AVPR1Aの還元」×7を唱えたら「食べたい欲求が治った!」という方が何人もいらっしゃいました。

 

それってものすごく興味深いんです。

 

私もちょっとこれはわかるのですが、食べる、って“愛情”ってなっていたりするんですよね。

 

私の場合、幼少期に母親が結構経済的、精神的に苦しんでいたので、精神的にネグレクト(育児放棄)状態になっていました。

 

母親は、体調が悪くて寝ていることが多く、私はちょっと遠くのパン屋さんまで昼食のパンを自分で買いに行くんです。

 

私の中の母親のイメージは、いつも調子の悪そうな顔をして横になっている姿。

 

そして、私のせいで母親が苦しんでいる、調子が悪くなっている、と自分を責めていました。

 

あれは中学生のときかな?

 

いつも私の昼食は、パン屋さんの菓子パンだったのに、ある学校のイベントがあった時に、母親がヤマザキパンのバケット(フランスパンみたいなもの)をそのまま一本、横に切れ目を入れて、その間に玉ねぎみじん切り(水に晒してよく水切りしたもの)ツナ缶のツナ、缶詰のコーン(水を切ったもの)、それらをマヨネーズで和えたものが挟んであり、ラップで包んで、私に渡してくれたんです。

 

友達がそれをみたら「なんだお前それ!」となります。

だってフランスパン一本だから。

 

でも、それを食べた時に、めちゃくちゃ美味しくて、思わず涙が出てきてしまったんです。

 

あんなに辛そうなのに、一生懸命にそれを作ってくれた母親の姿が浮かび、涙ながらにそれを美味しく食べたのを今でも覚えています。

 

食事って愛情に変換されるんだな~!と「食べるのが止まらない!」というお話を聞くたびに、あのフランスパンのことを思い出すんです。

 

「食べたい!」という状態って愛情の飢餓状態もあるんだろうな。

 

マウスの実験で、幼少期にストレスを与えるとバソプレシンのレベルが生涯的に高くなるようになってしまって、記憶力も適応力も落ちちゃいます。

 

バソプレシンは“愛情のホルモン”であるオキシトシンと親和性があるから、バソプレシンの分泌が生涯的に高くなると「愛情が感じられない!」と”安心感”が得られなくなるから適応が落ちる、と考えられますね。

 

だから、食べたくなっちゃうんだ!

「なんか足りない!」っていう感じ。

 

アルコール依存症さんの場合「渇を潤したい!だから酒を飲む!」というのですが、この“渇き”って愛情のことなんですよね。

 

そんな時に「OXTの還元」か「AVPR1Aの還元」を唱えると「あ~!どうでもいいかも~!」ってなるから面白いんです。

 

唱えていると、自分の吸っている空気を感じられるんです。

 

そして、暖かく照らしてくれている太陽の日差しを感じたりして。

 

そうなんですよね、常にそこにあることをちゃんと感じられるようになるんです。

 

いつのまにか。

 

 

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