本音で放電

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本音で放電

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/10/21 本音で放電

家で暴れている娘さんに対する対応を知りたがっているお父さんに”本音モード”対応をお伝えしてみることにした。

 

お父さんが会社や通勤電車の中で逐電した脳内の電気を娘さんへの”心配”で送電することで、娘さんが「なんで私のことをわかってくれないのよ!ドカ~ン!ガラガラガラ!」と爆発します。

 

単純に考えれば「娘さんへの心配を止めればいい!」となります。

 

だから、ベテランのカウンセラーは家庭内暴力を起こしている子供を持ったお母さんに対して「お母さんがやりたいこと(趣味など)をやってください!」と言ったりする。趣味などに集中していたら”子供の心配”から目をそらすことができて、趣味で脳内に電気を帯電させないようにできるかもしれない、ということでそのような助言をする。

 

このお父さんは「自分のせいで娘がこうなってしまったのだから、自分が何とか娘に対応して娘を治してあげたい!」という要望があった。ベテランの専門家だったら「お父さんのその思い上がりが子供を苦しめるんです!」って言うかもしれません。

 

でも、私は、お父さんのオーダー通りにお父さんの接し方で娘さんが変わる方法を考える必要があります。

 

お父さんには「娘さんへの対応は簡単ですよ!」と伝えてお父さんを安心させます。

「何でも娘さんに対して本音を言ってしまえばいいんです!」とさらっと伝えた。

 

「え?!」とあっけにとられた様子のお父さん。

 

本音を話してしまえばお父さんの脳にたまった電気は娘さんに送電することなく放電されるから、娘さんの脳でビビビ!の発作が起きにくくなります。

 

「でも、どうやって?」

 

「本音を言っちゃえばいいんです!」とにこやかにお父さんに伝えます。

 

例えば、娘さんから「なんでお父さんは私の気持ちをわかってくれないの!!」と娘さんから責められたら、どう本音を言います?

 

お父さんは「う~ん?」としばらく考えてから「あなたに責められると私は哀しい」と言えばいいんですかね~!

 

「なかなかいいセンスをしているな!」と心の中で感心しながらも、もうちょっと深い本音を娘さんにぶつけてみましょう!とお父さんに伝えます。

 

「深い本音~」とお父さんは目を閉じて考えながら、私を娘さんに見立てて「私は誰の気持ちもわかっていないみたいで、会社でも孤立していて、学生時代も人の気持ちがわからなくて友達もできなかったんだ。そして、あなたの気持ちをわかろうとしても受け取れない自分がものすごく苦しいんだ!」と言われて娘役の私は「ズッキ~ン!」と衝撃を受けます。

 

「うわ!もう何も言えね!」っていう気持ちになってしまいます。

 

「お父さんもそうなんだ~!」という安心感からさっきまでの怒りの表情が緩んでしまって、笑顔になります(お父さんすげ~!)。

 

お父さんは、放電してすっきりした表情で「”本音で語る”って理解のある父親像とか分別のある大人などの余計なイメージを全て脱ぎ捨てる感覚なんですね!」と仰っていただいた(お~!なるほど~!)。「これを出したら娘から馬鹿にされる、というものを思い切って出してみたら本当にすっきりして、これだったら娘も何も言えなくなるって感じがあります!」と仰っていた。

 

放電したからか、お父さんは頭がさらにシャープになったみたいで、会社で電気が帯電しちゃうってことは、この”本音で語る”というのを会社でもやったほうがいいんでしょうか?」と質問された。

 

「鋭い!お父さん!」と思わず叫んでしまいました。

 

だったら、失礼な部下に対してどうやって本音で語ったらいいんでしょうか?とお父さんの質問は続きます

 

(つづく)

 

 

 

 

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