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大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/06/22 スーツ

昔、看板屋さんで取り付け工事のアルバイトをやっていたときに、銀座や表参道の歩道で作業をしていた。

 

表参道のタバコ屋さんの看板を付け替えていた時、作業をしている脚立の下にはスーツを着ている人たちが颯爽と歩いていた。

 

「いいな~!」

 

自分は汚い作業服を着て、汗まみれになって作業をしている。

 

スーツを着た大勢の人が歩いているのに誰ひとり私のことを見ようとはしないで歩き去っていく。

まるで、ここではスーツを着ていなければ人間扱いされないような感覚になっていた。

 

あのおしゃれな街で自分が石ころのように感じたあの感覚はとっても新鮮だった。

 

おしゃれなスーツを着て、高い靴を履いて、そして高級時計を持っていなければ注目されないのかな?と看板を固定するボルトをレンチを使って締めながらそんなことを考えていた。

 

「きゃ~!あの人のボルトの締め方カッコイイ~!」なんてなればいいのに、とアホなことが頭に浮かぶ(暑さのせいかも)。

 

街を行き交う人を観察していると面白い。

 

スーツを着ている人を観察していたら、そんな、作業服を着た過去の自分が脳のネットワークを通じてアクセスしてくる。

 

「あなたはそのタバコ屋さんの角を曲がった2件先のオフィスで面白い仕事をすることになるから!」と炎天下のなか汗だくになって作業をして疲れ切っている自分に声を掛ける。

 

そう、あの時、自分はあんなスーツじゃなくてジーンズを履いてこの町のオフィスで仕事をしてるイメージが浮かんできて、惨めな気持ちが不思議と消えていったことを思い出す。

 

そんな夏のことを思い出していたら、涼しげな日暮の鳴き声が頭に響いてきて、何だか急にお腹が空いてきた。

 

脳って面白い。

 

 

 

 

 

 

 

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