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〒105-0021 東京都港区東新橋2-16-3カーザベルソーレ4F
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未来の別時間軸
「自分がやりたいことができないんです!」とか「思ったように行動することができないんです!」などの訴えがある。
一般の人がこれを聞いたら「口ばっかりで何も行動しない甘ったれ!」とか「根性なし!」と心の中で責める。 「やりたいことがあったら挑戦してみればいいのに!」と単純に考える。
精神科関連の人がこれを聞いたら「うつ症状かもしれない」とか「不安障害の強迫性障害かもしれない」などと仮説を立てる。
「行動する意欲が湧かない」というのだったら脳内のホルモンのドーパミン系の問題が考えられて、「不安で行動することができない」のだったら脳内のセロトニンの問題?と考える。
よくよく話を聞いてみると、何も行動していないのだが身体が疲れ切ってしまっていて、ずっと一日中、家にいる。 もし外に出てしまったら、ものすごく疲れてしまってしばらく動けなくなってしまう、という訴えがある。
ここで仮説が変わってくる。 身体のエネルギーに関係している甲状腺ホルモンの問題かも? そんなことを考えながらFAP療法を使ってみる。
FAP療法では、脳のネットワークを使ってクライアントさんの脳を真似る。 だから、クライアントさんの身体の不調などが「ど~ん!」と伝わってくる。
真似た瞬間に、ど~ん!と身体が怠くなる。 「確かにこの怠さは甲状腺系かも?」とワインのテイスティングをするように、辛さの深さを確かめていく。
ん?待てよ!
頭がものすごく疲弊しているぞ? ほとんど外に出ていらっしゃらないはずなのに、何でこんなに疲弊しているの?と疑問になる。 2週間前にお会いしたときに、ストレスはある程度、軽くなっていたはずなのに、今回、脳の状態を真似た時に20年ぐらいトラウマを受け続けた人のように脳が疲弊している。
これって甲状腺のせいだけじゃないのかも?となる。
最近は、過去の不快だった記憶は思い出さなくなっているのになんで?
お話をお聞きしてみると「自分が働いた時のことを考えてしまって、それで眠れなくなってしまう」と仰った。
でも、考えているだけでなんでこんなに疲弊してしまうのだろう?という疑問が湧く。 考えるだけで頭も体もボロボロになってしまっている。
ここで一つの仮説が立てられる。
もしかして、将来のことを考えるって、自分が想像した時間軸の自分の脳とネットワークでつながって、未来の自分が蓄積したストレスをいっぺんにもらってしまうのかもしれない。
そこでさらに詳しくお話をお聞きしてみると「仕事を始めて、人間関係で孤立して、そして仕事でのトラブルで上司から叱られて、どんどん仕事ができなくなっていって」と最悪なことを考えてしまう、と仰っていた。
未来の自分が過去の自分を思ったときに、脳のネットワークでストレスを負わされてしまう、という仮説がある。
未来のことを想像して疲れてしまう、と仰っているのだが、想像じゃなくて、その時間軸ではトラブルは起こっていて、その時間軸で起きたトラブルからのストレスを現在の自分が背負ってしまっている、と考えてみると興味深い。
その時間軸の自分はトラブルでストレスを負ってどんどん仕事ができなくなり、四面楚歌状態になりさらにストレスにさらされていくから「あのとき、働くなんて思わなけれよかった!」と思った瞬間に、過去の自分と繋がり、過去の自分にストレスを負わせて動けなくさせる。
あ!未来の自分が未来を変えるために、ストレスを送っている。 ストレスを受けて動けなくなることで別の時間軸が作られて、別のアウトカムが生まれる。
ある意味ですごいことをやっていらっしゃる。 最悪を想像することで、その時間軸の自分の脳と繋がってその自分のストレスを請け負って、その時間軸を歩むことを避けている。
ご本人は「ただ考えているだけ」と思っていらっしゃるのだが、実際は、別の時間軸の自分の脳とつなげてそのストレスを請け負って、そして、最悪の事態を回避してる。
「だから、こんなに脳が疲弊して気分が悪いんだ!」
実際に体験していないのに、別時間軸の自分の脳にアクセスしてストレスを請け負うから、体験したことと同じになっている。まるで働いて四面楚歌状態になったかのように、惨めで最悪な気持ちになって、そして緊張で体はボロボロになる。 やっていないのにやったような気分になれるのは、そこに別時間軸の自分が存在していて、脳のネットワークでつながっているから、と仮説を立ててみると面白い。
(つづく)
次回:成功した体験を想像すると
24/11/08
24/10/18
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「自分がやりたいことができないんです!」とか「思ったように行動することができないんです!」などの訴えがある。
一般の人がこれを聞いたら「口ばっかりで何も行動しない甘ったれ!」とか「根性なし!」と心の中で責める。
「やりたいことがあったら挑戦してみればいいのに!」と単純に考える。
精神科関連の人がこれを聞いたら「うつ症状かもしれない」とか「不安障害の強迫性障害かもしれない」などと仮説を立てる。
「行動する意欲が湧かない」というのだったら脳内のホルモンのドーパミン系の問題が考えられて、「不安で行動することができない」のだったら脳内のセロトニンの問題?と考える。
よくよく話を聞いてみると、何も行動していないのだが身体が疲れ切ってしまっていて、ずっと一日中、家にいる。
もし外に出てしまったら、ものすごく疲れてしまってしばらく動けなくなってしまう、という訴えがある。
ここで仮説が変わってくる。
身体のエネルギーに関係している甲状腺ホルモンの問題かも?
そんなことを考えながらFAP療法を使ってみる。
FAP療法では、脳のネットワークを使ってクライアントさんの脳を真似る。
だから、クライアントさんの身体の不調などが「ど~ん!」と伝わってくる。
真似た瞬間に、ど~ん!と身体が怠くなる。
「確かにこの怠さは甲状腺系かも?」とワインのテイスティングをするように、辛さの深さを確かめていく。
ん?待てよ!
頭がものすごく疲弊しているぞ?
ほとんど外に出ていらっしゃらないはずなのに、何でこんなに疲弊しているの?と疑問になる。
2週間前にお会いしたときに、ストレスはある程度、軽くなっていたはずなのに、今回、脳の状態を真似た時に20年ぐらいトラウマを受け続けた人のように脳が疲弊している。
これって甲状腺のせいだけじゃないのかも?となる。
最近は、過去の不快だった記憶は思い出さなくなっているのになんで?
お話をお聞きしてみると「自分が働いた時のことを考えてしまって、それで眠れなくなってしまう」と仰った。
でも、考えているだけでなんでこんなに疲弊してしまうのだろう?という疑問が湧く。
考えるだけで頭も体もボロボロになってしまっている。
ここで一つの仮説が立てられる。
もしかして、将来のことを考えるって、自分が想像した時間軸の自分の脳とネットワークでつながって、未来の自分が蓄積したストレスをいっぺんにもらってしまうのかもしれない。
そこでさらに詳しくお話をお聞きしてみると「仕事を始めて、人間関係で孤立して、そして仕事でのトラブルで上司から叱られて、どんどん仕事ができなくなっていって」と最悪なことを考えてしまう、と仰っていた。
未来の自分が過去の自分を思ったときに、脳のネットワークでストレスを負わされてしまう、という仮説がある。
未来のことを想像して疲れてしまう、と仰っているのだが、想像じゃなくて、その時間軸ではトラブルは起こっていて、その時間軸で起きたトラブルからのストレスを現在の自分が背負ってしまっている、と考えてみると興味深い。
その時間軸の自分はトラブルでストレスを負ってどんどん仕事ができなくなり、四面楚歌状態になりさらにストレスにさらされていくから「あのとき、働くなんて思わなけれよかった!」と思った瞬間に、過去の自分と繋がり、過去の自分にストレスを負わせて動けなくさせる。
あ!未来の自分が未来を変えるために、ストレスを送っている。
ストレスを受けて動けなくなることで別の時間軸が作られて、別のアウトカムが生まれる。
ある意味ですごいことをやっていらっしゃる。
最悪を想像することで、その時間軸の自分の脳と繋がってその自分のストレスを請け負って、その時間軸を歩むことを避けている。
ご本人は「ただ考えているだけ」と思っていらっしゃるのだが、実際は、別の時間軸の自分の脳とつなげてそのストレスを請け負って、そして、最悪の事態を回避してる。
「だから、こんなに脳が疲弊して気分が悪いんだ!」
実際に体験していないのに、別時間軸の自分の脳にアクセスしてストレスを請け負うから、体験したことと同じになっている。まるで働いて四面楚歌状態になったかのように、惨めで最悪な気持ちになって、そして緊張で体はボロボロになる。
やっていないのにやったような気分になれるのは、そこに別時間軸の自分が存在していて、脳のネットワークでつながっているから、と仮説を立ててみると面白い。
(つづく)
次回:成功した体験を想像すると