美しさの秘密

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美しさの秘密

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/04/27 美しさの秘密


「栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」

 

この言葉に“究極の美しさ”の秘訣が隠されている気がしている。

 

それは、このソロモンの節の一つ前に「なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない」と書いてあるから、単純に言ってしまえば「頭を使ってあれこれ戦略を立てて様々なものを極めるよりも、己の知恵と力を捨てて全て委ねている方が美しい」となる(言葉で説明してしまうとなんと味気ない)。

 

「無意識さん」を読んでいただいた方が“心に聞く”をしたときに、自分の頭で考えて行動したときよりも、心に聞きながら行動したときの方が遥かに美しいことを体験することができる。

 

己の知恵や知識を全て脇において、心に聞きながら、その心の答えのままに揺れ動いた時にどんどん美しく輝いていく。

 

興味深いのは、この「自分の知恵や力に頼らずに“心”に委ねる」という意味を持った言葉で一部の人は脳内で電気発作を起こす。

 

昔、アルコール依存症のミーティングをやっていた時に、ファシリテーターがお題を決めて、みんなそのテーマに沿って一人一人が順番にその一週間感じたことを話していく。

 

アルコール依存症の場合「自分で飲酒欲求をコントロールできる」と思っていると必ず再飲酒してしまい、生命の危険が出てくる。
だから”酒に対して自分が無力である”ということを認めることが大切、ということでテーマを「無力」とすると、依存症さんたちの脳で電気発射が起こって怒り出す。

 

「おまえ~!そんなこと言っていると飲んじゃうぞ~!」

 

この現象は実に興味深かった。

 

”無力”でも発作が起きるし“万能感”なんてテーマにしたらさらに発作が激しくなったことがあった。

 

この“無力”が、美しさのサウンドバリアーになっているような気がしている(サウンドバリアーとは音速の壁で一度それを越えてしまったら自由に飛べることが出来る、という意味合い)。

 

実は、これまで書いて来た本の中には、その“無力”のエッセンスがちりばめてある。
無意識さんの本などは特に( )のツッコミの中に練り込んであった。
プラスマイナス0という“無力”であるが、そこでたくさんの人が電気発射を起こして怒り出すから「やっぱりここなんだ~!」となる。

 

アルコール依存症さんの回復率はおよそ10%と言われたりしていますが、何となく“無力”の壁を超えられる人の比率ってそんなもんなんだろうな~!と思う。

 

この“無力”が一番美しいのだが、多分、このキーワードを連発しているだけで問題が起こる。

 

そこで一見、無力とは全く正反対の手法である遺伝子コードを唱えるで美しさを追求しようとしている。

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