離人症は自分じゃない感覚

心の傷を癒す心理相談室、株式会社インサイト・カウンセリングです

03-3433-2721

〒105-0021 東京都港区東新橋2-16-3カーザベルソーレ4F

営業時間/AM10:00~PM18:00 定休日/日・祝

離人症は自分じゃない感覚

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/08/18 離人症は自分じゃない感覚

この白鳥を見ていたら、頭の中にヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」が流れてきました。

 

ワルツだな~!(ってなんのこっちゃ!)

たぶん、優雅だな~!という意味だと思います。

 

静かな湖面を優雅に浮かんでいる美しい鳥。

時が止まっているようで静かに動いています。

 

優雅に静かに流れる時。

 

白鳥つながりで「踊りを習っているけれど自分の思うように踊れない」という問題の方がいらっしゃいました(なんで白鳥やねん!)。

 

ご本人は「緊張症でうまく踊れないのだと思う」と話をされますが、目の前の方には緊張症の兆候があまり見られません。

 

しゃべりもうまいですし、ちゃんと目と目を合わせることも臆することなくできています。

 

極度の恥ずかしがり屋の私には到底人前で踊るなんて無理!と思うので「なんでこの方は”緊張症”っていうのだろう?」と不思議に思っていました。

 

そこで「人前で踊る」というイメージをしていただくと「淡々と踊っている」とおっしゃいます。

 

「でも、踊りに感情移入ができていない!」とおっしゃられます。

 

「緊張しているから感情移入ができないのかも?」と思って緊張症の遺伝子であるCLCN1の還元を唱えていただきます。

 

「変わりません!」とものすごくドライにおっしゃられます。

 

ほかの緊張症の遺伝子でSCN4Aの還元を試しても「変わりません!」とおっしゃられて、さらにほかのといくつか試したのですが「変わりません!」が返ってきてしまいます(ひえ~!)。

 

この方が、生まれる前に母親は男の子を亡くしています。

 

「もしかしたら、罪悪感が関係しているのかも?」とフッとひらめきます。

 

罪悪感の遺伝子であるTP53の還元を唱えていただいたら「あれ?ちょっと優雅に踊れているかも?」とおっしゃったので「あ!こっち方面だ!」ということがわかります。

 

生まれた時から母親は子供の喪失感で苦しんでいたので「私が生まれてきたことで苦しんでいる」となってしまいます。

 

すると、罪悪感から母親に尽くすことだけしか考えなくなり、母親を助けるために自分を殺すようになります。

 

常に、母親の気持ちばかりを考えるので自分自身の感覚がなくなり「自分であって自分じゃない感覚」が常に付きまといます。

 

だから、うまく踊れない、と思っていらっしゃるんだ!と腑に落ちます。

 

そこで「自分であって自分じゃない感覚」は”離人症性障害”という診断名が付くので、その遺伝子コードを唱えていただくと、その方は「あ!これこれ!私が踊っている!」とびっくりされます。

 

あ!私自身もこれだったんだな~!となんだか泣けてきてしまいました。

 

 

TOP