”こころ”という言葉の意図

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”こころ”という言葉の意図

大嶋信頼ブログ 緊張しちゃう人たち

2016/06/28 ”こころ”という言葉の意図

ある方から「心に聞くって変ですね!」と言われた(確かに!)。

 

「だって、自答自問みたいなもんだもの」と仰っていた。

 

確か、無意識さんの本にも「自答自問みたいなものだけど、”心よ!”とつけるだけで」というようなことを書いていたかもしれないが、改めて他の人の口から”自答自問”みたいなものと言われると妙にこそばゆい感じがした。

 

自答自問をしているとぐるぐると頭の中で空回りをしてしまう、という体験を長年続けてきた。

 

でも、”心よ!と質問の初めにタグを付けることで”無意識さん”からの答えが得られて、いつの間にか空回りから抜け出せるのは興味深い。

 

この”心よ!”というのは、催眠のお師匠さんが観念運動応答法の時に使っていたのを「すごい!」と思って使ったのがきっかけだった。

 

お師匠さんは、ある学会の基調講演の記録のあとがきで「思えば、<無意識>という言葉自体が、ある文脈において間違いなくクライアントをそれだけでトランスに誘うのである。それは確かに、人の意識的な内容を次第に解体しうる作用を持っている」(ブリーフサイコセラピー研究10(2001))と書いていた。

 

「無意識」という言葉を使うだけでクライアントさんを催眠状態に入れてしまう、という。

 

そのお師匠さんが使っていた”心よ!”という言葉にも”無意識”と同じような効果があって”意識=支配されている思考”を解体する力を秘めている、と考える。

 

だから、心から面白い答えが返ってくる。

 

「人間の本質は矛盾と葛藤と逆説である」と教えていただいたのもクライアントさんの”心”に聞いたからである。

 

「そんなこと知っていたの?」と聞いても「なんだかどっかで聞いたことがあるのかもしれないけど」となんだかうやむやな感じでリソースはモヤモヤするが、クライアントさんの心から聞いた答えはものすごく力強く聞こえている。

 

クライアントさんは”自答自問”のような感覚なので「え~!自分がどこかで聞いたことを喋っているんじゃない!」と思うから「こんな答え大したことじゃないのでは?」と思うのだが、こうして私が書いていると「皆さんの心ってすごいですね~!」と感心する。

 

内心「あなたの心もすごいんですけど!」と思っている。

 

隣の芝は青く見える。

でも、隣の芝にあこがれてせっせと手入れをしていると、芝の密度が上がっていつの間にかフカフカの芝に横たわることができる(なんのこっちゃ!)。

 

「みんなの心は凄いな~!」と思いながらせっせと心に聞いていると、いつの間にか自分は違う次元に到達していた。

でも、自分ではそのことに気が付き難い。

 

だから、せっせと心に聞いて知らず知らずのうちにどんどん無意識さんとお友達になって自由になっていく。

 

 

 

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